2009年2月27日金曜日

和幸の新作、ひっぴぃえんど

いや、べつに、トンカツ屋の和幸の新メニューではない。
加藤和彦と坂崎幸之助の二人バンド、和幸(かずこう)の新しいアルバムタイトルが、ひっぴぃえんど
通常盤は iTunes Store でも買えるが、今回はデータではなく形のあるブツが欲しかったので、スペシャル盤を銀座山野楽器で購入した。おまけの秘蔵映像集 DVD には、ウクレレを弾く二人の姿も見ることができて、なかなか楽しい。

収録曲タイトルが、「タイからパクチ」、「ナスなんです」等々ときては、あの曲、この曲が、どんなふうに料理されているのか聴く前からワクワクする。
「池にゃ鯉」、これだけは何かな?と思ったが、音読すると謎がとけた。
正解は、「春よ来い」だった。う〜ん、かなり苦しい。
ざっと聴いたかぎりでは。この曲のギターバトルが一番の聴き所。70年代の長髪の若者の姿が眼前に蘇る。もっとも、当時の若者は今や長髪が不可能になっている場合が多いのだけど。

もうこれらのタイトルだけで、イメージが沸々とわいて来るではないか。わいてこない人は聴いてもあまり面白くないかもしれない。
ちなみに僕は、はっぴいえんど、加藤和彦のソロアルバムを、アナログレコードで持っている。カバー曲の、「ゴロワーズを吸ったことがあるかい 」のオリジナルが収録されたムッシュのアナログレコードも持っている。鈴木茂のはっぴいえんど解散後のソロアルバムも持っている。おっと、今は鈴木茂関連は深入りしないでおこう。え〜と、CSN&Yももちろん持っている。

全編1960年代後半から1970年台前半の空気感が充満したこのアルバム、ヘッドフォンで聴いていると、気がつくとあの頃にトリップしてしまいそうだ。
はっぴいえんどの生演奏を初めて聴いたのは池袋の歩行者天国のイベントだったなぁ、なんて記憶が蘇る、あれは真実の記憶なんだろうか。演奏する、はっぴいえんどの横では、猿回しをやっていたような記憶もあるが、単なる勘違いなのか今となってははっきりしない。
そんな頃、ボクは漫画家としてデビューした。
そして40年、新入社員として一緒に仕事をした編集者が、いつしか編集長になり、そろそろ定年を迎える人もいる。
漫画家は定年がなくて良かったとも思うが、退職金がないのは寂しいなぁとしみじみ思う。
あの頃は、40年後の自分の姿などまったく想像もつかなかったが、まぁ、いろいろあってなんとかなるもんだ。
でも、40年たってこのようなアルバムを聴くとは思わなかった。さて、40年後はどうなんだろう、はたしてボクや和幸は、まだこの世にいるのか。
それにしても歌詞カードの文字が小さくて読み難い。嗚呼、これが40年の歳月の重みか。
そんなこんなを考えながらこのアルバムを聴くのも、昔の若者の特権かもしれない。

3 件のコメント:

  1. 和幸の最初のアルバムは買ったのですが、
    残念ながら今回は買ってません。
    そういえば今朝ムッシュがTVに出てました。
    もう70歳なんですね!ああいう70歳になれたらいいですね。
    エーベックスから新譜がでたとかで、
    iTunesStoreでもトップの新譜情報に出てましたよ。

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  2.  ひっぴいえんど、かなり前に(昨年中に)夫が見本品を持ち帰りました~。

     ところで、つれづれ草に刺激されて、ミクシィの若きマイミクさんが同人誌を作ろうと、今、頑張っておられます。
     コウ0000さんというかたです。
     で、地元のコミケで売るので、その時には「つれづれ草」も一緒に売ってくれるとの事です。お知らせまで。
     こちらも、夏コミに混ぜてあげて下さい。

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  3. そちらではどうかわかりませんが、
    今日のミュージックフェアに『和幸』が出演するようです。

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