2010年3月22日月曜日

博ボラ日誌その4 おかしな中文


博物館ボランティア研修用の資料を読んでいたら、外国語の出来る人(習熟度は問わないそう)は、それを示すバッジをつけるらしい。
資料には朝鮮語のものはないが、中国語のバッジの図はある。
それは、上のイラストのようなものなのだが、その文字列を見たとき何か違和感を感じた。

たぶん、「私は中国語が話せます」と表現したいのだろうが、この表現は間違っているような気がする。
日本語の「できる」という意味を表す中国語には数種類あって、ここで使われている「可以」は外国語ができるという場合ではなく、この場所で煙草を吸う事ができるかどうか、というような許可不許可の場合に使われるんじゃないかな〜、と思う。
数十年前に使っていた分厚い辞書で調べてみたが、やはりこのバッジの表現は正しくないようだ。

しかし、言葉は変わる。
現代中国語では、このようにも表現するのかも知れない。
グダグダ考えていても解決しないので、恩師の教授にご教授願ったら、やはりこのバッジの文面には問題があるとのことだった。
もし、「私は中国語は話せます」ということなら「我会講中文」が正解とのこと。
ボクが試験に臨んでも、そういう答案を書くと思う。
「講解」を使っての文法的に正しい文は、「我会用中文講解」になる。

では、次回の研修日にこのバッジの文面について意見を述べればいいんじゃないの、ということになるが、事はそう簡単ではない。
もしそんなことをしたら、じゃあアンタが正しいものに修正しなさいよ、なんてことになり、そんなに偉そうにいうなら今後中国語関連で何か問題があったら全部責任もってやりなさいよ、なんてことになりそうな気がしないでもないからだ。
考え過ぎかも知れないけど。

それにボクの場合、外国語の習熟度に問題があるのがモンダイなのだ。
でも、現状のバッジをつけて活動はしたくないなぁ。
果たしてネイティブの中国人に、このバッジの文意は伝わるのだろうか?

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