2011年1月6日木曜日

博ボラ日誌その29 桜の下で館外ボランティア


新年リニューアル展示で大盛況のトーハクをあとにして、お花見のシーズンならものすごい人出だが、この季節は寂しい雰囲気のすでに日の暮れた上野のお山の桜並木を早足で駆けていたと思ってほしい。
ボランティアのあとに、本年初のH.A.Oの練習にまわるはずが、ボランティアの終業ミーティングが長引いてしまいあせっていたのだ。
そんなとき、桜の木の陰から白人中年女性が泳ぐようにこちらに近づいてくる。
なにやら「パゴダ、パゴダ」と言っている。
どうやら英語圏の人ではないらしい。
どうも五重塔をみたいらしいとわかった(気がする)が、アレはたしか寛永寺だったかなと考えていたら、ちょうど犬の散歩をする人が通りかかったのできいてみたところ、上野動物園の中にあって閉園後もライトアップされているとのこと。
で、上野動物園方面の道をさきほどの白人女性に説明していたら、木の陰からこんどは白人男性が出てきた。
どうやら夫婦らしい。
言葉の感じから、イタリア人かときいたら、スペイン人だった。
スペイン語なら、これからおちあうH.A.OのH氏はスペイン語が堪能なので、iPhoneで電話してスペイン語で説明してもらおうかと思ったが、ますますこんがらかったら困るので、そのままスペイン人夫婦と別れて駅へと急いだのだった。

しかし、あの暗い道でわざわざ、なぜ僕に声をかけてきたのだろうと考えた。
たぶん、まだ博物館でのボランティアモードが抜けていなくて、外国人が声をかけやすい雰囲気があったのかもしれない。
というわけで、今年初の博物館ボランティアは、館外でもボランティアをしたのだった。

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