2012年8月22日水曜日

カバー用原稿を褒められた


これが、約400ページかきおろし単行本のカバーイラスト用紙原稿。
今回、原稿は全てデータ制作で、サーバに置いたものを編集者に落としてもらう方法をとったので、この企画で唯一紙原稿を直接手渡しする機会は、この原稿が最初で最後。

で、原稿を見た担当編集者の一言がすごかった。
「うまいですね…」
思わず
「はい」
と答えてしまった。
編集者は、最初の読者であるから、このようなお言葉をいただくと、とても心強いものである。

というわけで足掛け3年のこの企画、ダラダラと進行していたので、最初の方のページは既に校正紙が出てきていて、約100ページくらい持ち帰ってチェックしてみたら修整忘れページを発見。
しかしデータのいいところは、紙原稿みたいに切ったり貼ったりする必要がないこと。
さっそく修整してデータを渡したのだが、なんだか他にもチョコチョコ手を加えたい欲求にかられて、それをおさえるのに一苦労した。
紙原稿なら、えいやっと描ききって、パッと渡してあとはヨロシクと思い切りが出来るのだが、データだとほんとにキリがない。
でも、印刷されてしまえば、読者側からするとどうやって制作したかなんてのは関係ないんですがね。

制作側で一番の違いを感じるのは、原稿が完成したとき。
紙原稿を、机の上でトントンとやって端っこをそろえ、おもむろに封筒に入れるあの感触。
これはデータでは味わえないもんじゃないでしょうか。
は〜トントン、とね。

1 件のコメント:

  1. いよいよ完成ですか。
    おめでとうございます!
    データ制作が当たり前になるのが、
    仲間として嬉しいです。
    これからもご活躍をお祈りします。

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