2014年4月17日木曜日

四六版ブックカバーを探して


ここんとこ四六版のブックカバーが欲しくて探しまわってみたんですが、文庫サイズはけっこう見かけるのに四六版のブックカバーはなかなかみつかりませんでした。
たまに見かけても、なにやら革製の栞が複数ついていたり、カード入れもあったりして、なんだか重厚長大路線をひた走って滅亡しかけた往年のシステム手帳のできそこないみたいなものばかりです。
欲しいのは、薄くてよけいなものがついていなくて、シンプルな四六版ブックカバーなのにと思いつつ、四六のガマみたいな汗をかきながら、何カ所かまわってみたものの、なかなかコレといったものが見つかりませんでした。
そんな中、Amazon で見つけたのがこの etranger di costarica ブックカバー四六判 LIZARD アイボリー LZD-62-01というものでした。
やや安っぽくて(実際安いです)ペラペラ感はありますが、本をカバーする仕事はちゃんとやってくれているので、いまのところは満足しています。
開いた本の上に置いた文鎮がわりの古いiPodは、現在はUSBメモリとして余生をおくっていますが、実はアップルストアでしか入手できなかったカラーのものです。
今となってはそんなこと誰も覚えていませんね。

2014年4月16日水曜日

岩手放送から広島弁アナウンス?


愛聴ラジオ番組のひとつが、岩手放送IBCラジオ「イヤー、マイッタマイッタ」です。
IBCの名物コンビ水越アナと大塚アナが、リスナーからの投稿「まいった話」を、独特のテイストでゆる~く紹介する番組で、ネット配信にはタイムラグがあるので今頃になってやっと3月分を聴いています。
3月20日放送分を聴いていたら突如広島弁風岩手弁の音声が流れてきたので、あれっと思っていたところ、どうやら今回は水越アナはお休みで、代役として若手アナウンサーが大塚アナの相手をしているようでした。
他のIBC岩手放送の番組でも大塚アナとコンビを組んでいる広島出身のアナウンサーのようで、いつものコンビもいいけど、たまには違う組み合わせも面白いもんだと思いました。マンガ家と原作者との組み合わせのようなものかも知れませんね。
4月から始まったradikoプレミアムなら、リアルタイムでこの番組を聴くこともできるのですが、月額350円に躊躇しているところです。この金額、妥当と言えるんでしょうか?有料アプリとして350円ならまだしも、毎月350円というのはちょっとアレな感じがします。

2014年4月11日金曜日

iDrawをApp Storeからダウンロードしたらアイコンがキラキラ

MavericksだとApp Storeからダウンロードした直後はアプリのアイコンがキラキラするというのを聞いていたが、今回初めて目にしたので記念にスクリーンショットを撮ってみた。
実用的意味はないがちょっと楽しい。
で、今回の画像は、先日同じくApp StoreからダウンロードしたPixelmatorでスクリーンショットを開いて、矢印とキラキラの文字を入れたが、あの業界標準ソフトで同じことをやるよりも数倍素早くササッとできた。
ということで、iDrawPixelmatorで、合計5500円なり。これであの業界標準ソフトのアレとアレに匹敵する(と言っても100%ではない)んだからいいね!

次はFLASHに匹敵するようなアプリの出現を望む、桜舞い散る春の昼下がり。

2014年4月9日水曜日

iBooks Authorで簡単に本が作れるのか


「iPad用の美しいマルチタッチのテキストブックが誰でも作れるようになる」という iBooks Author をダウンロードして、ちょっとさわってみた。
デジタルブックみたいなものを作るアプリでは、その昔 Hyper Card があったが、この iBooks Author のウリは iPad で表示できるところ。
テンプレートを選択して、それにコンテンツをあてはめていくのが基本的な使い方らしい。
この感じ、何かに似ていると思ったら、今は亡き iWeb の操作法に近い気がする。
大きな共通点は、iWeb も iBooks Author も、テンプレートの範囲内なら何も考えなくていいが、ちょっと何かしたいと思ったら、どうやっていいのかわからなくなる点かもしれない。
Hyper Card のハイパートークのような、ちょっとしたスクリプトが書けるようになれば、もっと使いやすいのではないだろうか。
…とえらそーなことを言いながら、試作した結果がこれ。
iPad での横向き表示は成功したが縦向きはご覧の通りにグチャグチャのレイアウトになってしまった。
でも、自分で作ったブックが iPad で表示されるのは気持ちがいい。
これだけ楽しめれば既に元がとれた感はある。
いや、アップルが提供する無料アプリなので、そもそも元はないんですが。

2014年4月8日火曜日

トークマスターⅡ(初代iPodじゃないよ)復活!


充電ができなくなっていてそろそろ寿命かと思っていたトークマスターⅡ
処分する前に、ふと販売元のサイトをみたらリコール告知(無償電交換プログラム)があった。
こんな場合、自分の所有しているのはリコール対象外という事が多いが、今回はズバリ該当!
すぐに連絡したらヤマト運輸のオニーさんが回収にやってきて、数日後無事にカムバック。
ちゃんと充電もできて完全復活のトークマスターⅡ。
やけを起こして捨てなくてよかった〜。
電源オンで"HELLO"とご挨拶、メデタシメデタシ。

2014年4月7日月曜日

マンガ全席第35話【リンゴの妄想】


このマンガの1コマ目で「リンゴをかじると血が出ませんか?」と言っているのは、当時のコマーシャルのセリフ。
この頃は、リンゴといえばこれをイメージしたものだ。
現代でリンゴといえば、アップルコンピュータだろう。
リンゴをかじった小津クン、血は出なかったけど何かが閃いた。
ひとくちかじった跡の残るリンゴが、自分の未来に何か関係があるような気がしてならなかったが、それが何かは全然わからない。
コンピュータという言葉は聞いたことがあったが、マウスもタブレットも聞いた事も見た事もなかったこの時代、まさか21世紀までマンガ家として活動して、アップルのコンピュータで原稿を制作しデータで渡すなんてことになるとは夢にも思わなかった小津クンだった。
(いつになるかわからないけど、次回に続く)

2014年4月6日日曜日

マンガ全席第34話【平日昼間に集まる人々】


売れないマンガ家のいちばんいいところ、それは時間にしばられないこと。
たいして仕事をしていないので、毎日締切に追われるようなスケジュールではない。
ゆえに平日昼間にブラブラする生活をおくっている。
ただし近所の住民からは怪しまれるかもしれない。
学生に見られたり、浪人に見られたり、夜のショーバイに見られたり、とにかくサラリーマンではないなと思われる。
ところで、昔のプロ野球はダブルヘッダーというのがあった。
昼間からまず第一試合があり、少し休んで夕方にかけて第二試合を行い、その間入れ替え無しで楽しめるというものだ。相当時間がないと楽しめない興業ではある。
で、相当時間があるというか、ヒマを持て余している売れないマンガ家約二名は、まだドームではなかった後楽園球場にやってきた。
しかしこの日は、国民的人気選手の引退試合ということもあり、平日にもかかわらず大勢の観客がつめかけていた。おそらく仕事をさぼってやってきたサラリーマンと思われるスーツ姿の人もかなり見受けられる。この日ばかりは、売れないマンガ家もサラリーマンも、引退する選手に声援をおくり、その最終打席は併殺だった。嗚呼!
(明日に続く)

2014年4月5日土曜日

マンガ全席第33話【家出少年に説得】


かけだし漫画家の小津クンにも少しはファンがいる。
中には単なるマンガの読者でなく、漫画家志望の少年もいる。
そんな漫画家志望少年にとって、天才的な漫画家に対しては「ああなりたいな〜」という憧れだけだろうが、小津クン程度の漫画家なら「これくらいならボクでもなれるんとちゃう?よしなろう!」と思えてしまう。
ある日の事、漫画家志望少年が家出をして小津クンのところに向かっているとの連絡が警察から入って来た。
面識はないものの、何度か手紙のやりとりをしたことがある少年だった。
そんな手紙の中で小津クンは「キミはなかなかセンスがあるから何かあったら訪ねておいでよ」なんてテキトーな事を書いていたもんだから、それを真に受けた少年が家出して、向かっていると言うわけだ。
来てもらっても、昔の徒弟制度の時代じゃないから弟子入りなんてこともできないし、そのうちアシスタントを頼むかもしれないから、今日の所はひとまずウチに帰ってね!なんて説得しようとあれこれ考えていたがその必要は全くなかった。
雑誌に掲載されている住所をたよりに小津クンの住むアパートにやってきた家出漫画少年は、そのあまりのボロっちさにガッカリして、そのまま家に帰るのだった。ある意味、小津クンがグダグダ言うよりもよっぽど説得力のあるのが今の小津クンの生活ぶりだったのだ。とは言っても、小津クン自身はそれなりに楽しんでいるんですけどね。

2014年4月4日金曜日

マンガ全席第32話【ゲタばきデート】


1970年代のラジオは深夜放送全盛時代で、リスナーを招待しての公開録音コンサートがよくあった。
おカネのない小津クンは、このような催しによく応募していた。
応募するのはメールではなくハガキで、料金が7円から10円になった頃のことだ。
コンサートに出演するのは主にフォークソング系で、その中でもゲタばきがトレードマークだったのが、その頃「赤色エレジー」がヒットしていた、あがた森魚さん。
それに影響されてか、小津クンもゲタばきで公開録音コンサートにやってきたのだが、入り口でとがめられ、スリッパに履き替えさせられた。
ステージの上でのゲタは許されても、客席のゲタばきは許されないのだった。
めったにないデートなのに、履き替えたゲタをビニール袋に入れて、スリッパでペタペタ歩く姿では恋は生まれないのだった。愛は愛とて何にもならない。
(明日に続く)

2014年4月3日木曜日

マンガ全席第31話【個人情報住所篇】


昨日の電話番号ネタに続いて、今日は住所番地ネタ。
電話番号は流出してもまぁなんとかなる。イタズラ電話がいっぱいかかってきても、最終的にコードを抜いてしまえば一切呼び出しベルはならなくなる。
その点、住所が流出すると直接の影響があるので対処も困難になる。
情報流出ではないが、昔はマンガ雑誌のページの欄外に、「●●先生に励ましのお便りを出そう、住所は●●県●●市●●町●丁目●番地」などと詳細な住所が掲載されていた。
小津クンも子供のころは、そんな雑誌の住所をたよりに愛読するマンガ家さんのところに行ったものだが、時は流れいまや読者から訪問されるようになったわけだ。
しかし訪れる子供達は、かならずしも小津クンの熱烈な愛読者というわけでもない。たまたま自分の行ける範囲に小津クンが住んでいたのでやって来たなんてのもいる。サイン帳にサインしてくれというのでサイン帳を見たら、前のページには毒蝮三太夫のサインがあったりするのは、たぶん近所にラジオ番組の中継に来た時にもらったものだろう。
とは言え、数少ない読者をむげにするのもはばかられるので、お菓子をサービスしたり部屋にあげてマンガを読ませてやったりする。その結果、だんだん来訪者が芋づる式に増えて、放課後は毎日託児所状態になるのだった。
(明日に続く)

2014年4月2日水曜日

マンガ全席第30話【個人情報電話篇】


作者の立場からすると、マンガは作画するときよりも、構想を練っている時が一番楽しい。
構想が固まった段階で内容は完成しているのだが、作者以外にはイメージが見えないので、他の人にもわかるようにするのが、実際の画稿作成作業である。
そんなマンガの原稿制作は、読むスピードにくらべて桁違いに時間がかかるので、描いているうちにあきてくることがある。そんな時は背景で遊んでみたりする。群衆シーンの中に全裸の人物を配置したり、背景の看板に架空の商品名を表記してみたりだ。
いちばん安易なのが、看板の広告の電話番号。固定電話をひいたばかりの小津クンは、つい調子にのって自分の電話番号を書いてしまった。
その日から、イタズラ電話がちょくちょくかかるようになってしまい、後悔の日々がしばらく続くのだった。現代なら、うっかり自分のメールアドレスを書いてしまい、迷惑メールに悲鳴をあげるところでしょうか。
(明日に続く)

2014年4月1日火曜日

マンガ全席第29話【マンガ家専業宣言】


とりあえず学生でもありマンガ家でもある小津クンの生活は、まさに二足のワラジをはく毎日である。
しかし、ひとつ問題があった。
住んでいる場所と、通学する場所が離れすぎていたのだ。
そもそも上京して来た時に、何も考えずにマンガ同人誌「またずれ草」のメンバーが多く住む練馬区に居をかまえてしまい、通学する場所は全然関係ない吉祥寺というのが失敗の原因だった。
元々人ごみが苦手なのに、慣れないラッシュの電車通学は苦痛以外のなにものでもない。そんなわけで、いつしか学校への道が遠くなる。
結局、現実は学業も漫画家稼業もどっちつかずでパッとしなくなり、二足のワラジどころか、二兎を追う者は一兎をも得ずといった結果になってしまった。
そこで苦し紛れのマンガ家専業宣言だったが、マンガ家休業宣言にならないようにね、小津クン!
(明日に続く)