2010年12月2日木曜日

博ボラ日誌その28 ボランティアの壁


おなじ博物館に行くのでも、博物館ボランティア活動で行くのと、お客として行くのでは何かが違う。
一番の違いは壁との関係。
お客で行くと、壁の作品に向かって視線をそそぐ。
ボランティアで行くと、壁を背にして来客者に視線をそそぐ位置に立つことになる。
同じ立ち位置でも見える世界が変わるのが面白い。

今日は、韓国人初老男性の接客をした。
ただハングルのリーフレットがあるよと、手渡しただけなのだが、オマエちゃんと喋れるではないかとお世辞を言われるのがが定番コース。
これに対して、まだダメですよと謙遜するのも、いつもの流れ。
で、去り行く男性に「アンニョヒカシプシオ」と敬語表現の別れの言葉をかけたら、こちらをふりかえりもせずに背中で「ウ〜」との返事。
まるで韓国時代劇みたいなセリフ回しがきまってました。
こんなシーンは、壁を背にする博物館ボランティアならではのことで、なかなか楽しい事ではある。

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