2010年11月8日月曜日

博ボラ日誌その23 試みの大仏を、じっくり見るのココロ


「東大寺大仏—天平の至宝—」会場の一角にさりげなく展示してあるので、うっかり見過ごしてしまいそうになるのが、この「試みの大仏」。
奈良の大仏さんが来ていない大仏展だけど、この「試みの大仏」さんは大きさでは負けるものの、存在感では負けてはいない。
なんとなく猫背のポーズは、見るものを和やかな雰囲気にしてくれる。
左手の指先も緊張感がなくて、日本相撲協会理事長の魁傑さんの現役時代の指先のようで微笑ましい。
ぜひ、見過ごさないで、じっくり見てほしいのココロ。

2010年11月7日日曜日

博ボラ日誌その22 午後の紅茶+つばらつばら


「東大寺大仏—天平の至宝—」が開催されているのは、東京国立博物館本館ではなくて平成館。
この館の正面入り口から入って左側の奥にはラウンジがあり、ゆったりしたソファでくつろぐことができる。
このラウンジには、特別展会期中はお店が出る。
先週、博物館ボランティア活動の日に行ってみたら、和菓子屋さんが出店していた。
ここでお土産に箱入りを買うのもいいけど、バラ売りもあって1個だけ買うこともできる。
今回のお気に入りは「つばらつばら」というお菓子。たしか140円くらい。
飲み物は、チラシが置いてあるつい立ての裏側にある自販機で買える。
オススメは「午後の紅茶」。
ここは夏でも熱い缶があるので、ホット飲料好きにはありがたい自販機コーナーだ。

展示を見た後の休憩タイムにも、見る前のひと休みにも使えるこのラウンジを、是非経験してみてほしい。
ところで、この「つばらつばら」の意味は、しみじみともの思いにふけるということらしい。
ラウンジ内にある大仏さんの手のレプリカの前で記念写真に興じる人々を見ながら、つばらつばらといきますか。

2010年11月6日土曜日

博ボラ日誌その21 ここだけのフィギュア


東京国立博物館で開催中の「東大寺大仏—天平の至宝—」では、ここだけしか買えないお土産もある。
地下のミュージアムショップではなくて、特別展のある平成館2階のおみやげコーナーで売っている海洋堂の制作のフィギュアがこれだ。
数に限りがあるらしいが、11月4日に見かけたときはまだ在庫があったので、欲しい人はお早めにどうぞ。
たしか2種類のフィギュアがあったような気がするが、このイラストはあくまでもそのイメージなので、実物は会場で確かめてみてくほしい。

2010年11月5日金曜日

博ボラ日誌その20 縹縷と書いて「はなだのる」


東京国立博物館で開催中の「東大寺大仏—天平の至宝—」で、今週から、正倉院宝物の公開がはじまった。
中でも一番の注目は、752年に大仏さんの開眼供養会で使用した筆と紐。
この紐は縹縷(はなだのる)というそうで、今も青い色が鮮やか。筆も、今でも使えそうなくらい保存状態が良い。
紐の長さは200メートルくらいあるそうだが、まとめてしばった状態で展示してある。

この筆と縹縷は、ガラスケースの中に、他の宝物と並べて展示してあるのだが、観客の皆さん、なんとなく流れにおされてしまい、そのままスルーの人も多い。
スルーするのは、いかにももったいない。
展示方法を変えて、筆と縹縷だけ、別のケースに展示したらもっと注目を浴びたんじゃないだろうか。
どちらにしても、この紐と筆の先に開眼時の大仏さんの姿がイメージできて、気分は一気に1250年もさかのぼる。

この既視感は何かと思ったら、『まんが日本の歴史人物事典』で、自分でもこの場面を描いていた。
既視感じゃなくて、既描感だった。
この時は資料が何もなく想像で描いたのだが、ちょっと筆が大きすぎたが、まあ雰囲気は出てるからよしとしよう。

2010年11月4日木曜日

博ボラ日誌その19 コレは鉛筆削りデス


博物館ボランティア活動をしていると、思わぬ質問にでくわすことがある。
本日の衝撃度ナンバーワンの質問は
「コレは何ですか?」
30代の日本人女性が指さす先にあるのは、上のイラストのようなごくふつうの鉛筆削り。

館内の一角にスタンプを押してオリジナルポストカードを作るコーナーがある。
その作業机の上に、スタンプや鉛筆や鉛筆削りが置いてあるのだが、その鉛筆削りを指差して「コレは何ですか?」と聞かれたら、「コレは鉛筆削りです」と答えるしかないではないか。
もしかして、オジさんをからかってるのかと思ったらそうではなかった。
その女性は電動鉛筆削りしか見た事がないそうで、このイラストのような手動式の鉛筆削りは初めて見たという。

「じゃあどうぞコレで鉛筆を削ってください」
と、彼女のほうに差し出したら、
「どうやって使うんですか?」
という答えがかえってきた。
で、鉛筆を削る実演をお見せしたら、妙に感心されてしまい、こちらも面食らってしまった。
つい調子に乗って、
「昔の洗濯機も、この鉛筆削りと同じようにハンドルをグルグル回していたんですよ」
と話したら、怪訝な表情をされてしまった。
更に悪のりして、
「昔の電気製品で、冷蔵庫は電気じゃなくて氷で冷やしてたんだよ」
なんて言い出してしまい、さらにキョトンとした顔をされてしまった。

戦争体験のようなたいへんな出来事でさえ、なかなか次の世代に伝わらないのだから、このような些細な事が世代を越えて伝わらないのもしかたないかと、妙に納得してしまう。
そんなわけで、久しぶりに鉛筆をガリガリ削る感覚を手に残して、博物館ボランティア活動の一日は終わるのだった。

2010年11月2日火曜日

博ボラ日誌その18 大仏さんの手


本日は、一般客が退館した後に開催される、博物館ボランティア対象の解説会。
なにげなく通ると見過ごしてしまいそうな展示物をていねいに解説していただき、時間のたつのを忘れてしまう。
しかし6時半になると館内は自動的に消灯になり、暗闇の中での解説は続くのだった。
非常灯に照らされる像は、現代の通常の照明よりも当時に近いのかも知れないと考えると面白い。

写真はラウンジにある大仏さんの手のレプリカ。
ここなら平常展のチケットで入れるので、特別展を見る時間がない場合でも、足を運んで損にはならない。

祈りの杜

義兄・藤田庄市の写真集『祈りの杜』。
明治神宮鎮座90年記念写真集です。
普段は入れない夜の杜に映える月が印象的。


2010年10月24日日曜日

森下のアーゲード修復看板


森下文化センターで開催された講座『マンガを語る』の第3回に行ってきた。
今回は、辻真先×みなもと太郎で、対談「作家によるマンガ評論」。
内容は秘蔵資料も見せていただき、楽しい催しだった。

講座の内容とはべつに印象深かったのがこの看板。
8月の第二回に行った時、会場までの道筋の商店街で見かけて、写真に撮らずじまいで気になっていたもの。
う〜ん、何度見ても「アーケード」ではなくて「アーゲード」。
見間違いではないことが確認できた。

この商店街、歩行者天国開催中なのに、歩行者が一人もいなかった。
「アーゲード」修復はいつの日か。

2010年10月18日月曜日

『まんが日本の歴史人物事典』7刷!


というわけで、コシャマインさんも大活躍の『まんが日本の歴史人物事典』7刷が出ました。
登場人物が全て故人になってしまったのが、これまでの刷とちがう点でしょう。
目標の100刷まで、あと93刷となりました。

2010年10月9日土曜日

「新つれづれ草」マンガ原画展チラシ


40年ぶりに復刊した、シニアのシニアによるシニアのためのマンガ同人誌「新つれづれ草」のマンガ原画展が、千葉県八千代市のおそば屋さん「さわ田茶家」さんで、11月9日(火)〜10日(水)午前11時より午後4時に開催されます。
会場が蕎麦屋さんというのがシニアらしいね。

2010年10月3日日曜日

博ボラ日誌その17 実践インドネシア語会話

今日は「留学生の日」で、留学生は入館無料なので、博物館はいろんな所から日本にやってきた留学生でいっぱいだった。
私の担当日は今日ではないが、外国語が話せる(習熟度問わず、自己申告制)ボランティアとして、一日活動をしてきた。
でも、留学生の皆さんは日本語を使いたがってるので、私は中国語も朝鮮語も使う機会がなかった。

そんな中、インドネシア人らしき青年がいたので
「orang Indonesia?」(インドネシア人?)と声をかけたら
「え〜っ、どうして」と日本語で返答する彼
「Saya belajar bahasa Indonesia.」(私はインドネシア語を勉強しています)と私
「うれし〜です」と再び日本語で返答する彼
「Selamat sore.」(夕方の挨拶の、こんにちは)と私
「日本語でその挨拶はありません」と日本語で返答する彼
「・・・」もうインドネシア語が出ない私
「インドネシア語は日本語より簡単です」と彼
「Selamat tidur.」(おやすみなさい)と私

その後は、会話は続かないのだった。

2010年10月2日土曜日

顔のパーツインドネシア語ひとまとめ


単語カードを作るのも面倒なので、こんなん作ってみました。
これで顔関係のインドネシア語はこれでOK!
ちなみに、肝心の「顔」はmukaです。