2014年2月6日木曜日

マンガ全席第20話【食の恩】

専属契約を結んでいないかぎり、どこの出版社の雑誌で仕事をしようと、それは漫画家の自由なのだが、そこはそれ、なんとなく○○社系という感じになってしまう。
その理由はいろいろあるが、小津クンの場合は単純である。
打ち合わせ時に編集部でいろんなものを食べさせてもらう機会があるのだが、ここの編集部はロシア料理店から美味しい「ビフテキ弁当」の出前をとってくれるのだ。
他社の場合だと、社員食堂に連れていかれて「残業定食」なるものをふるまわれたりするだけだからこの差は大きい。
残業とビフテキの勝負なら、ビフテキの勝利は、火を見るより明らかなのだった。
それにしても、最近あんまりビフテキって言わなくなったね。
(明日に続く)


2014年2月5日水曜日

マンガ全席第19話【デヴューいろいろ】

漫画家デヴューの方法はいろいろある。
以前は雑誌デヴューしか道はなかったが、インターネットの時代になり様々な道が開けた。これからも、いろんな方法でデヴューする漫画家が出てくるだろう。
しかし、実はデヴューよりも、その後の活動のほうが肝心なのである。
これは今も昔も変わらない。
(明日に続く)


2014年2月4日火曜日

マンガ全席第18話【返却原稿】

貸本単行本時代のマンガ原稿の扱いはひどくて、漫画家に返却しないでゴミ箱に捨てられたこともあったらしい。さすがに雑誌時代になってからはそんなことはなかったが、返却段階でちょっとしたミスが起きる事はあった。
連載作品のうち、ある回の分だけ紛失なんてことがたまにはある。このマンガのように、他の漫画家の原稿が返却されることもある。いや、自分の原稿じゃない場合は返却とは言わないか。
これからは紙原稿からデータ原稿への移行がさらに加速するだろうから、未来の漫画界ではこんな事件は起きないであろう。未来に漫画界が続いていればだけど。
(明日に続く)


2014年2月3日月曜日

マンガ全席第17話【アングラ】



思えば1970年代はアングラ全盛時代だった。
でも全盛ということは、その時点で、もうアングラとはいえないような気もする。
その後は、インディーズ、オルタナ(?)などと呼称は変わったが、まぁ商業的な主流とは一線を画しているということか。
ただ、実力が不足していて表舞台に立てないのに、アングラだ〜っと吠えている者に未来はない。本物はどんな環境でも、いつかは出てくるものだし、そうじゃないものは結局は残らない。
(明日に続く)

2014年2月2日日曜日

マンガ全席第16話【ロックvs.猿】

その昔、日本語によるロックは是か非かという論争があった。
ロックなんかやってる奴なんてロクなもんじゃないと思われていた時代だ。あんなもん若い時だけやるもんだよとも言われていた。しかし、今や中高年化してはいるが、現役でロックな人もまだまだがんばっている。まさに、継続は力なり…などというのがこのマンガのテーマではない。
1970年頃の、ある日のこと、マンガ同人誌「またずれ草」の面々は、池袋駅東口の歩行者天国の余興で、猿回しとロックバンドがパフォーマンスを繰り広げているところに遭遇した。
なんと!そのバンドは、若き日の「はっぴいえんど」だったのだ。
「はっぴいえんど」の中心メンバーで、先頃急逝された大瀧詠一さんの若き姿もそこにあった。
ロックもマンガも若かった、クールジャパンなんて言葉もなかった頃のエピソードである。
マンガもロックも猿回しも、その頃と21世紀の今では、とりまく環境も大きく変わっている。
まさかこんな21世紀になるとは、想像すらできなかった20世紀のマンガ青年と猿たちであった。
(明日に続く)


2014年2月1日土曜日

マンガ全席第15話【ベトナムに平和を】


約40年前にベトナム戦争があった。その前には朝鮮戦争があった、というか今でも正確には休戦状態らしい。ベトナム戦争の後には、イラク戦争もあった。これからもアメリカがらみの戦争は続くのだろう。
約40年前のマンガ青年達も、社会に対して発言してはいたが、その効果はほとんどなかったように思える。
そして約40年後、アメリカがらみの戦争に積極的に加担したがってる人たちの声が大きくなってきた。昔のマンガ青年達もマンガ中高年になってはいるが、社会の対して再び声をあげようと、毎週金曜日に行われる国会周辺デモに時々は出かけたりしてはみるものも、効果のほどは定かではない。
作中のベルイマンとは、映画監督のベルイマンのことである。またずれ草のメンバーは、池袋文芸坐の特集か何かで観て、その名前を口に出してはいるが、その実、内容はあまり理解していないのだった。
(明日に続く)

2014年1月31日金曜日

『もっと自由に働きたい』を読んでいる


この本、図書館では「人生訓」のコーナーに分類されてましたが、ネガティブから〜ポジティブ!になれる内容のような気がする。
全体を通してのヘラヘラ感(いい意味でね)に好感がもてるよ。


2014年1月26日日曜日

Retinaはドレティな?


先日のこと、MacBookProのRetinaモデルと非Retinaモデルを比較してその違いを確認しようと、Apple Store 銀座に行ったら混雑していてなかなかスタッフが相手をしてくれない。
もうすぐ接客が終わりそうなスタッフの横で、お客さんとの会話をきくともなくきいていたら、もう今にも買いそうな段階に入っていた。
そのお客さん曰く、家では有線でネット接続なんだけど、MacBookProはどうやってつなぐのかとの質問。ソレに対してスタッフは無線ルータがないと…とかなんとかの答えで、そのお客さんも購入に踏み切れない様子だったので、つい声をかけてしまった。
「無線ルータの代わりに、インターネット共有をオンにしてwifi接続すればいいんじゃないですか」と。(ほんとおせっかいだね。)
ありがとうございます、とスタッフは返答したものの、そのお客さんとの話もまだ続きそうだったので、その場をあとにしたのだったが、なんかまちがったこと言ったかなぁ…。

で、肝心のRetinaモデルと非Retinaモデルの比較だが、店内に置いてあるどれがそうなのやら結局よくわからなかった。
目を奪うくらい素晴らしいらしいRetinaだが、もしかして老眼世代には判別不可能なのだろうか?

2014年1月18日土曜日

広島風お好み焼き屋でジャズライブ

今夜は MITCH TOMMY & SHOWのライブを、広島風お好み焼き屋さん「ケンタウロス」で楽しんできました。
静かな曲のときには、ヘラが鉄板に当たる音が響き、お好み焼き屋ライブらしい盛り上がりでした。
会場では数十年ぶりに会う人の顔がよくわからなかったり、Facebookではお馴染みなので久しぶりと挨拶したら初対面だったりと、いろんな出会いがありました。
プロモータさんに、ギターの富永寛之さんを紹介してもらって、がっちり握手までしてしまいました。
今夜はギターだけでしたが、あの太い指で小さなウクレレ(NUTSCO 3M)を驚異的なテクニックで弾くTOMMYさんの演奏はライブでも冴えてました。
ライブが終わって、店の外に出たら雪だった。

2014年1月13日月曜日

電子書籍版ユキウシが出ました!


電子書籍版『ユキウシ』の公開が、eBookJapanより2014年1月10日にスタートしました。
アンドロイド版との大きな違いは、iPhoneやiPadでも読めることです。内容もアンドロイド版よりは少しだけ増量しています。
アンドロイド版は広告が出ますが、こちらは出ません。少しだけ立ち読みもできます。
ただし有料なんです。でも、紙の単行本よりは、お得なプライスです。
色もないし、音もないし、まるでサイレント映画のようですが、そのぶん飽きがこなくて長く楽しめるマンガです。
基本的には、ひとこまマンガの連作で、最後のページに来る頃には、最初の頃の内容は忘れているでしょうから、また新たな感覚で楽しめます。
昔の記憶は鮮明なのに、最近の事はすぐ忘れるような世代には最適かも(笑)しれません。

2014年1月8日水曜日

マンガ全席第14話【絵馬の効用】


マンガ全席第14話【絵馬の効用】
運も実力のうちという言葉がある。
漫画家に才能は必要だが、才能だけでうまくいくものでもない。
そんなこんなで、連載マンガの依頼がきますようにと、神様にお願いして絵馬を奉納した小津クンだった。
それが功を奏したのか、ひょんなことから、穴埋めではあるが連載の依頼がきた。
絵馬に書いた「願」が「願」になっていたのは、連載中の漫画家のセンセイの骨が折れるように呪いをかけたわけではなくて、単に漢字をまちがえただけである。本人は、ケガの功名だったなんて言ってるが、この場合その使い方は正しくない。漢字だけでなくことわざの知識もとぼしい小津クンだった。
(いつになるかわからないけど、次回に続く)

2014年1月7日火曜日

マンガ全席第13話【愛のメッセージ】


マンガ全席第13話【愛のメッセージ】
若者はいつの時代も恋をする。
それぞれの得意分野で愛のメッセージを告白する。
カメラマンは写真で、ミュージシャンは音楽で、漫画家はマンガで?
シャッターを切ったり、楽器を奏でる姿は絵になるが、漫画家が案を練る姿は、絵の事を考えているのに全然絵にならない。
しかも、締切までに完成しないことや、作品の出来が悪くてボツになることが、仕事でも恋愛でも、しばしば生じるのであった。嗚呼…。
(明日に続く)