2016年9月19日月曜日

秋刀魚とローハイド

先日一人で入った、とある食堂にて。

秋ならサンマでしょう、とばかりに秋刀魚定食炭火焼を注文した。
お店の人に、炭火焼なので少しお時間かかりますがよろしいですか?ときかれたが、もう秋刀魚食べたいモードにはいっていたので、もちろんいいですよと答える。
時間がかかるといった割には素早く出てきたのでやや拍子抜け。
個人的には、もう少し時間がかかってもいいから、もうちょっと焼いてほしかったなぁというような秋刀魚が目の前にある。

さて、ここで問題なのは、焼き具合ではなく秋刀魚の骨。
外で一人でメシ食ってる時に、魚の骨がノドに刺さってむせつつ涙を流す醜態は避けたいもの。
しかし老眼のせいか、小骨がよく見えない。
そこで、最近は常に携帯しているリーディンググラス(早い話が老眼鏡)をポケットから取り出し、今シーズン初の秋刀魚を無事に食べ終えることができた。
それにしてもメガネをかけてモノを食べるという経験は初めてだったもので、フレームが気になって食べ難い。そうかそうか、メガネ生活の人はこういう感じなのかと、新たな発見をしたような気分になったのでありました。

老眼の身で秋刀魚を食べてる間中、脳内に流れていたメロディはローハイドのテーマ。
はい、皆さんご一緒に!
ローガン、ローガン、ローガン♪
で、この後の歌詞は、ヒルマン!ヘルマン!ホルモン!なんてデタラメに歌うのがキモです。

2016年9月14日水曜日

1975年のカープ灰皿

広島県人なのにカープファンじゃない生き方(ちょっと大げさですが)を選ぶと、とても生き辛い。
この地に生まれてカープファンじゃない人間がいるなんて思いもよらない人ばかりのなかで、カープファンじゃないというのはかなりの勇気がいる。ガリレオの気持ちがわかると言ったら言いすぎかもしれないが、そんな気分に少しはなる。

球団誕生の経緯が、原爆からの復興という意味合いもあったりして、ファンの方々の気持ちはわかるのだが、それでも周囲のカープナショナリズム同調圧力はものすごいものがある。
メディアも我田引水の極地、他のチームの人権(人じゃないけど)は無いのかというくらいのチョー偏向報道であふれかえる。
そんな周囲の空気がいやで、周りはカープの野球帽ばかりの少年時代、せめてものささやかな抵抗として東映フライヤーズの帽子をかぶっていた
そんなボクでも、1975年の広島カープ優勝パレードは見に行き、そのとき記念に購入したのが、この灰皿。
まさかその後何度も優勝するなんて思わなかったから、最初で最後のカープグッズとして買ってしまった。

まぁ野球に熱狂するのはかまいませんが、ここ数年なんだか変な動きに世の中が熱狂するのは、あんまり気持ちよくありません。
そんな動きにささやかに抵抗するため、また東映フライヤーズの帽子でも被ろうかとも思ったら、すでにチームが存在しない。
後継チームは北海道日本ハムファイターズなので、ハムでも食べてせめてもの抵抗をしてみようかとも思うが、もはやこうなったら、一体何に対して何の抵抗をしているのか意味不明になっているのでありましたよ、チャンチャン!

2016年9月13日火曜日

反戦映画今昔2本

たまたま同じ週に、同じテーマを持った映画を2本見た。
1本は新しい映画人間のために、もう1本は古い映画世界大戦争
どちらもテーマはシンプルで、漢字二文字で表すと"反戦"。

この数年、いやな感じの同調圧力が増して、同じ旗のもとに同じ歌をうたい、少しでも異なるものを排除してムキーとなる人が、戦争をしたくてなにやらグダグダ言うのがきこえるようだが、そんな風潮の世の中で、直球ストレートど真ん中で反戦を言い放つこのような映画に接すると、清々しく感じてしまうよ、まったくのところ。

『世界大戦争』のラストシーンでは"戦争なんかやめようよ〜"といった意味の文章を大きな文字で観客に直接訴えるのだから、いい意味で凄い!
ただ、山村聡演ずる総理大臣が、戦争放棄被爆国の立場からなんとか戦争をやめさせようとがんばるなか、体調がものすご〜く悪いのにもかかわらずタバコをスパスパ吸いまくるので、観客としてひとこと言いたかった。
「総理、戦争だけでなくタバコもやめたほうがいいよ〜」

2016年9月8日木曜日

1969年のデビュー作原稿

2016年10月に森下文化センターで開催される、新つれづれ草『私たちのマンガ史』展で、デビュー作の原稿を展示することになり、押し入れやら抽き出しをあちこちほじくりかえして、やっと見つけましたよ。
これが、そのデビュー作の原稿。
なんと1969年週刊になったばかりの少年ジャンプに掲載された15ページマンガ。
これを描いた時点では、まさか21世紀になってもマンガ家やってるとは思わなかったよ、まったくのところ。

2016年9月3日土曜日

秋の新企画はだか祭り

先日、某駅ビル内のカフェで、秋から始まる新企画の打ち合わせ中に起こったこと。
途中までは資料などを見つつ静かな打ち合わせだったが、あることを境に急に盛り上がったのだ。
何かの拍子にボクが「寒空はだか…」と言ったら、打ち合わせ相手が「えーっ!寒空はだか師匠の事を話す人に初めて会いましたよ」と言うではないか。
こちらも、寒空師匠の話題で反応を示した人に初めて会ったので驚いてしまった。

通常、寒空はだか師匠の名前を出すと、「はだか…?」となって会話は途切れるものなのだ。
しかしこの打ち合わせの席では、はだか師匠の話に花が咲き、肝心の打ち合わせはつけたしのようになってしまった。
それにしても、夏の昼下がりのカフェで、はだか!はだか!を連発するアヤシイ男たちを見て、周囲の人はどう思っていたことやら。

今気づいたけど、「はだか」も凄いけど、「寒空」という屋号というか、苗字というか、こちらの方もかなりのもんです。
ホント、とても良い芸名だなァと感心してしまいます。

2016年8月31日水曜日

はじめてのColorSync設定

Macの場合、PDFファイルはプレビューで作ることが多いと思いますが、私もそうです。
そのPDFファイルの容量を小さくするには、QuartzフィルタでReduce File Sizeを選択して圧縮保存します。
でも、往々にして圧縮が強すぎて、画像がちょっとアレになることがあります。
それを解決するにはColorSyncユーティリティでなんとかなるらしいとききつけて、おっかなびっくり挑戦してみました。

で、その結果、やってみたら簡単な作業でした。
なんといっても、Reduce File Sizeのプロファイルをコピーして、サンプリング最大ピクセルを設定なしにしただけですから。

でもその実、なんとなくシステム全体にかかわる設定っぽいので、なにかあったらどうしようとドキドキしていたのが正直な感想です。
その昔、ResEditでリソースフォークとかゆーものに触れてドキドキしていた時みたいな感じです。英語版Photoshopのメニューを日本語に変更出来た時は、一人で達成感に浸ったものでしたが、それに比べると今回のColorSync設定はラクチンな作業なのでありました。
まぁ、なにごともなくおさまってよかったよかった。

2016年8月30日火曜日

LINEクリエイターズスタンプ『ヒヨコトノサマ』出ましたピヨ〜!

久しぶりにLINEクリエイターズスタンプを作ってみました。
以前は、制作から公開まで半年くらいかかっていたので、季節ネタスタンプの場合タイミングを逸してしまうこともあり、最近はほとんど開店休業状態でした。
今回の『ヒヨコトノサマ』も来年の干支がテーマなので、今からでは間に合わないかなと思っていたら、非常に短期間で公開となりました。
実は1回NGが出たので、これがなければもっと早く世に出たのかも知れません。
そのNGの内容というのは、絵の表現ではなく、説明文なのです。
ダメと言われたのは下記の文です。

---引用開始---
「余は伊藤若冲の鶏画のモデルじゃ」と言いはっている、ヒヨコ殿様のスタンプです
---引用終了---

実在の人物名を出したのがまずかったようです。
トリといえば若冲、という単純な連想なんですが、何か問題があるのかも知れません。

というわけで、これでなんとか来年の年賀LINEには使えそうです。
ちなみに、カテゴリーは「トリ」です。そのまんまですね

2016年8月28日日曜日

パパはどこへ行った?

休日の午後、すれちがった母(30歳前後)と子(1歳半くらい)の会話。

母「パパに、もっとママに優しくしてって、言ってくれる?」
子「イヤー」

意外な展開に、さらに耳をそばだてたところ、手にしたiPhoneに突如Pokémon GOのモンスターが出現したので、ついそっちに気をとられてゲットしてしまった。
気がつくと母子の姿はない。

パパは今どこで何をしているのか、とても気になる8月の昼下がり。

2016年8月26日金曜日

喫茶店→ファミレス→カフェ→パン屋のイートイン

マンガのネームは、仕事場の机に向かった状態ではあまりやらない。
なぜなら、電話がかかってきたり来客があったりと、思考が中断されるから。
そんなわけで、ネーム作りのために外に出ていく。
昔だったら喫茶店、いつしかファミレス、その後はカフェ、最近はパン屋のイートインが多い。
病院帰りのオバーちゃんのグループが、病気と葬式と孫と嫁の悪口でドッと盛り上がっているそばで、あれやこれや考える。
1時間滞在のうち、55分は窓ガラスの外の通行人を眺めたり、周囲のお客さんの話に耳を傾けたりする。そんでもって最後の5分で、ガーッと考えをまとめる。
店を出る時は、焼きたての食パンを片手に。

以下は、先日の某イートインで起こったこと。
おいしそうなサンドイッチがあったので、持ち帰り用の食パンと店内で飲む珈琲といっしょにトレイにのせて、エアコンの冷気があまり来ない奥の席に座った。
そのサンドイッチは全体が包装されているタイプだった。
切り口から包装紙をはがそうとしても、握力が弱いものだから、どうしても封が切れない
何度も力を込めてみたが結局包装を解くことができず、しかたないので持ち帰ることにした。
でも何か食べたい。
食パンは開放型の包装なので、すぐにでも食べることはできるが、いくらイートインとはいえ食パン一斤をムシャムシャ食べるのも気がひける。
そんなこんなで、ほんとは食べたかったサンドイッチをジッと見つめつつ珈琲だけを流し込んだのだった。
帰宅後、ハサミでサンドイッチの封を開けたら、美味しそうと思って選んだはずのブロッコリサンドではなくて、隣の列のチキンニンジンサンドだったので、さらにガッカリしてしまった。
そもそもはマンガのネーム作りのために行ったパン屋さんだったが、この時のネームは、ほとんど使い物にならない出来だった。

2016年8月23日火曜日

二ヶ月後に、新つれづれ草マンガ展『私たちのマンガ史』

夏コミが終わったと思ったら、もう次の企画が進行し始めました。
というわけで、21世紀中高年マンガ同人誌「新つれづれ草」『私たちのマンガ史』展が下記の日時で開催されます。

【期日】2016年10月21日(金)から10月30日(日)、午前9時より午後9時(最終日は午後5時)
【場所】森下文化センター1F展示ロビー

KINKAN画伯が描いてくださったこのイラストの、中央に座ってコタツでマンガ原稿らしきものを描いているのがボクのようです。
時は1970年代、場所は富士見台のぼろアパートの一室と思われます。
寝っ転がっているのがKINKAN画伯。
カップ麺を食べているのが、かたおか徹治画伯。
まさか今後数十年もマンガを描き続けるなんて夢にも思わなかったのでした。

2016年8月22日月曜日

イラスト約600点描いた本のオビに"イラスト・ODA-SAN"

もうすぐ発売される、ODA-SAN名義で参加した本のオビがこれ。
当初は本のカバーに"イラスト・ODA-SAN"と記されていたのに、土壇場になってなぜか名前表記を削除するとの連絡がきて、すったもんだのあげくこんな感じでオビに記されました。
その他にもカバーに関してはいろいろあったが、本文イラストの内容に関しては一切何も言われなかったのが不思議な気がする。
もしかして点数だけカウントして内容を把握してなかったりして(笑)。
まっ、そんなことはありませんがね。

2016年8月21日日曜日

コミケ疲れは一週間後に

コミックマーケット90に「新つれづれ草」メンバーとして出展して一週間が過ぎた。
今回は比較的涼しくて疲れも少ないかと思っていたら、一週間後に疲れがやってきた。(トシだね〜)

以下、出展者としてブースに座って来場者の姿を見ていて気付いたこと。
それは例年より軍服コスプレの人が多かったように思えたこと。
でも本物の軍隊じゃないから、国も時代も異なる様々な軍服姿のあれやこれやが通路を歩いていた。

まぁ、遊びでやってるうちはいいけど、本物の軍服姿が闊歩する世の中にはなってほしくないものです…などと考える今年の夏コミでした。