詩人
アーサー・ビナードさんの絵本、というか写真に文章をつけた本『さがしています』を読んでいる。
英語ではこれに相当する表現がないという「ピカドン」は、1945年8月6日にヒロシマでたくさんの人々の命を奪った。
『さがしています』は、その日にその場にいたモノたちが、持ち主をさがす言葉集。
「ピカドン」が落ちてまだ10年もたたないうちに、そう遠くない地に生まれたボクに、この本に登場するモノたちが多くの事を語りかける。
時計が、軍手が、弁当箱が、義歯が…。
これと同じような事が今も進行中だとしたら、なんともいたたまれない気持ちになる。
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