マンガ同人誌「またずれ草」のメンバーも少年期から青年期を迎え人生の岐路に立つ年代になってきた。学生時代にデビューしたものの卒業を目前にして悩むもの、家業を継ぐべきかマンガを続けるか悩むもの、等々人生いろいろである。
そんな中、あんまり深くものごとを考えない三人が集まって、会社ごっこのようなことをはじめることになった。本人達はスタジオ・ゼロの現代版なんて勝手に思っているが、実態はそんないいものではなく、ただ共同の仕事場を構えたという、ただそれだけのことにすぎないのである。
それでも、まぁ新しい事を始めるのは妙に高揚感があるもので、全員張り切って出社第一日目を迎えた。
わずか三人とはいえ、組織には名前が必要である。
三羽烏と三ばか大将をひっかけて『3バカラス』と命名した。発音はスリーバカラスで、なにやら末期のGSのバンド名のようでもある。
感動の出社第一日目は、ネームプレートをドアにつけることから始まった。
その後は室内の掃除で大汗をかく三人だった。
日頃の運動不足で弱った体の三人は、掃除だけで疲れてしまい、その日は仕事もせずにそのまま帰宅しようということになる。元々それほど仕事をしていないから、一日くらい机に向かわなくてもどうってことはないのだった。
(明日に続く)
なつかしいなあ。事務所のあったビルには八代亜紀が住んでいたと聞いたことがあります。ホントだったのかなあ?
返信削除by・あきちゃま