最後のPowerPC搭載MacとなってしまったiMac G5 (iSight)を、Appleのリサイクルプログラムで回収してもらった。以下はその顛末。
まずはデータの入ったハードディスクをどうするかが問題になる。
昔のLCシリーズのようなタイプなら、裏蓋をあけて基板をエイヤッと引っ張り出して適当にはずせたが、iMacは分解が難しいような気がしたのでHDD取り外しはあきらめていた。しかしApplleのiMac G5のハードディスクドライブ交換手順のページをみたら簡単そうだったので、分解に挑戦することにした。
早速手順に従って背面カバーを開こうとしたら、どうも説明ページの画像とネジの形状が違う。
webでいろいろ調べてみたら、iMac G5 (iSight)だけは液晶パネルもはずしたりと、分解が非常に面倒なようなのだ。
何か困難にぶちあたったら、闇雲に進むのではなく、理解可能な時点まで戻ってみるという鉄則に従い、この時点で分解はやめてデータ消去をすることに即決定。
しかし、ここでひとつ問題がある。
今回処分しようとしているiMac G5のモニタがいかれていて、画面に縦縞やら黒い帯やらが不規則に表示されほとんどデスクトップが見えない状態なのだ。つまり画面を見ながらデータ消去作業ができないことになる。
それでも運がよければ、その縦縞やら黒い帯の隙間からかすかにデスクトップが垣間見えることがある。
ダメモトで起動DVDを入れてCキーを押しながら無理矢理立ち上げてみる。
なんとか画面が見えたので、ディスクユーティリティのオプションでゼロ消去を選んで実行する。7回とか35回も選べるが時間がかかりそうなので、とりあえず1回やってみる。なんだかんだで約1時間かかった。
念のためもう1回消去を実行。
HDDの内容を消去して、新たにOSはインストールせず再起動したら「?」アイコンが点滅し、システムがない状態を確認。
ホントにこれでいいのかと思いつつも、よっしゃHDD関連はコレで解決じゃ!と自分に言いきかせる。
次はPCリサイクルマークの付いたシールを探し出して、iMac G5の背面に貼付ける。
これがないと回収料金4000円が必要なのである。ホントは購入時に貼っておけばいいのだろうが、新しいMacに無粋なシールをはるのもアレなので、この日が来るまで大切に保管していたのだ。
これで回収申し込みの準備完了!
は〜、ここまでで既にかなり疲れている。
満を持してAppleのリサイクルプログラムに電話をかけてみる。もちろん保証書を手元に用意してシリアルナンバーをきかれたらすぐに答えられる体勢を整えている。
それなのに…結論からいうとシリアルナンバーはきかれなかった。そのかわりに問われたのはシールに関してだった。
Apple「PCリサイクルマークの付いたシールはございますか?」
ボク「はい、もちろん!すでに貼ってます!」
Apple「そ、そうですか…」(若干の動揺)
ボク「あの〜何か?」
Apple「シールに記入された番号はわかりますでしょうか?」
ボク「ち、ちょっと待って、もう箱詰めしたもんで…」
あわてて箱から出してシールを見たら、確かに番号はあるが文字が小さくて老眼鏡がないと読めない。今度はメガネを探してアタフタしつつ、なんとか確認できたのだった。
数日後、Appleから伝票が送られて来た。この伝票をiMac G5を入れた箱に貼り、伝票に記載された指定の郵便局に電話したら、20分後には集配スタッフがやってきて、長かったリサイクルプログラム事件は大団円を迎えたのだった。
今回は、iMac G5の入っていた箱に入れて送ったが、伝票と一緒に送られてきた説明書類によると、二枚重ねのポリ袋などでもいいようだった。こんなことなら購入以来何年もスペースをとる箱を保存しなきゃよかったと、少しばかり後悔の念にかられる、初秋の雨の日曜日。
【結論】重要なのは、シリアル番号よりシールの番号。
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