戦前戦中の日本で、広告チラシや雑誌が戦争にどれだけ奉仕したかがわかるのが、この本『神国日本のトンデモ決戦生活』。
並行して読んでいるのが、百年文庫『心』。こちらは、ドストエフスキーと芥川龍之介とプレヴォーの短編集。ちなみに夏目漱石の書いたのは『心』ではなくて『こころ』。
『神国日本のトンデモ決戦生活』が発行された2010年なら、「え〜っ、こんなのあり〜っ、戦前戦中の日本ってホントにこんなだったの〜?」なんて笑い飛ばすことができたかもしれないが、2011年3月以降なんだか人々の心も揺れ動いて、トンデモな様相を呈している中では、あんまり笑えない。
この本では、広告チラシや雑誌がとりあげられているが、現代だったら広告チラシや雑誌ではなくSNSだろうか。
そういえばSNS上で、教養もあり社会的にはちゃんとした人が、「ムキー」とか「くたばれー」とか罵詈雑言を発しているのに接すると、変な胸騒ぎがしてくる。
そんなこんなで、今は戦後ではなく新たな戦前なのだ!なんて物言いが、あながち冗談とも言えないなと、ふと思ってしまうくらい、いや〜な感じがするこの数年のココロだ〜っ!。
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