2008年に、21世紀中高年マンガ同人誌『新つれづれ草』をスタートする際に、いつもの仕事とは少し違ったことがやりたいので、試しにマンガ作成ソフトのコミスタで『汗かきおちんこ君』とゆー新作マンガ原稿を制作してみました。
その時に、いちばん感動したのは枠線の処理。それまでは烏口で枠線を引いていて、正確にまっすぐな線を引いたつもりが曲がっていたり、途中でインクが定規に垂れて原稿を汚したりと、情けなくなることがよくあったので、「う〜む、きれいな枠線はコミスタにかぎるの〜」と思ったものでした。しかしながら、コミスタに慣れていないせいか、原稿制作に通常の倍くらい時間がかかり、「これじゃあ連載仕事に使うのは時期尚早じゃの〜」と、本格的導入には至らなかったのでありました。
で、なんだかんだあって2022年、コミスタが進化(たぶん)したらしいクリスタで、マンガ原稿制作にチャレンジしてみた。さすが長年の改良の成果か、慣れれば今までと同じくらいのスピードで結果が出て、仕事にも使える原稿になります。ほんじゃあ、いよいよ完全デジタルマンガ原稿制作に移行かとゆーと、そーでもありません。
その理由は、製作中に漫画を描いている楽しさが、あまり感じられないからかも。なんだか粛々と作業をするイメージです。結果的にはちゃんとした原稿になるのですが、「マンガ描いてあ〜面白かった〜」とは言えないのでありますよ。作業画面にたくさんのツールが効率よく並びすぎているからかもしれません。
毎度昔話で恐縮ですが、個人的には往年のキッドピクスやスマートスケッチや初期のFLASHみたいにシンプルな感じのものが好みであります。
とは言え、クリスタはとてもよくできたマンガ原稿制作ソフトなので、仕事原稿の場合、手描きの主線をスキャンした後の、仕上げには使っています。
でも、それじゃあせっかくのクリスタが泣くよってんで、ネームから仕上げまで全てクリスタで描いているのがnoteで公開している『美しくはない70代(でもケッコー楽しい)』です。これが、その制作画面です。さすがに枠線はきれいですね。
とまぁ、グダグダ言ってますが、どーやっても画風は変わりません。
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