2014年1月4日土曜日

マンガ全席第10話【社会参加】


マンガ全席第10話【社会参加】
マンガ家といえども社会情勢と切り離して生きてはいけない。
小津クンたちも、新宿駅西口地下広場で展開していたフォークゲリラに参加すべく、ウクレレ片手に出陣するが、フィオークゲリラ側からも、それを規制する機動隊側からも相手にされないのだった。
ウクレレといえば、大正テレビ寄席牧伸二師匠のイメージが強かったせいかも知れない。
後年、ウクレレ4コマ漫画を描く事になるので、それの取材だったといえなくもないエピソードである。
(明日に続く)

2014年1月3日金曜日

マンガ全席第9話【Fの悲劇】


マンガ全席第9話【Fの悲劇】
引き続き楽器ネタが続く。
ギターを手にしたら最初に立ちはだかるのがFコードの壁である。
ちゃんと押さえたつもりでも、ビロ〜ンと間抜けな音しか出ないのは物悲しい。普通はここであきらめてしまうのだが、このマンガの登場人物達は妙にしぶとい性格だった。ひょんなことからギターをウクレレに持ち替え、とりあえず音楽活動を継続することにしたのだった。
まっ、ウクレレの方もまったく上達しませんでしたけど。
(明日に続く)

2014年1月2日木曜日

マンガ全席第8話【独創的グループ名】


マンガ全席第8話【独創的グループ名】
モーリス持てばスーパースターも夢じゃない」の宣伝文句に乗せられて、1970年前後の若者達は、ネコも杓子もギターを手にしていた。
マンガ家兼アートスクール学生の小津クンも例外ではない。学校の仲間と、くだらないグループ名をつけてジャカジャカやってたもんだが、ギターよりはまだマンガの方が才能があるようで、やがてギターはケースにしまわれたままホコリをかぶることになる。
ゼブラのペン先も、後年ペンタブレットを使用するようになって、だんだん使用頻度が減り、グロス買いした箱のままホコリをかぶることになるのだが、現時点ではそんな事になるとは、知る由もないのだった。
(明日に続く)


2014年1月1日水曜日

2014年あけましておめでとうございます

ウマ年なのにこんな年賀状でごめんね。
本年も、よろしくお願い申し上げます。

2013年12月26日木曜日

マンガ全席第7話【アは○○のア】



マンガ全席第7話【アは○○のア】
このマンガの主人公の小津クンもいよいよ高校卒業を迎え進路に悩んでいた。
高校時代に漫画家デビューし、学生と仕事の両立と言うか共倒れと言うか、いまいち決め手にかける状況に身を置いていたが、結局卒業後もその状態をしばらく続けることにしたのだった。
積極的選択ではなく、アシスタントも、アルバイトも、愛人もできそうにないという、消極的選択の結果である。昨今誰かが唱える「積極的平和主義」という意味不明なものよりは、賢明な選択といえるだろう。
それはさておき、学生という身分なら、いろんな面で学割特典があるのも魅力のひとつではある。漫画家という身分での社会的特典が、何もないのは今も昔も変わらない。

以下、第8話に続きますが、公開日は未定(たぶん来年)です。乞う、ご期待!
皆さん、よいお年を!

2013年12月25日水曜日

マンガ全席第6話【決断力】


マンガ全席第6話【決断力】
このマンガの舞台は、現在解体中の小学館ビル地下にあった純喫茶トップ。ここで打ち合わせをする関係者は多く、当時大人気だった「あのねのね」や、近藤久美子ちゃん(後の相本久美子)を見かけたこともあった。…と、いかんいかん、追想にふけってる場合じゃない、このマンガの解説をせねば。
このエピソード、作者のほぼ実話である。
駆け出しの頃に、その後の漫画家としての運命を左右するような編集者に巡りあうのも運のうちかも知れない。このマンガで小津クンにアドバイスする編集者のモデルになったHさんには、その後も作者の漫画家人生の節目節目で貴重な助言をいただくことになるのだった。
(明日に続く)

2013年12月24日火曜日

マンガ全席第5話【アシスタント】


マンガ全席第5話【アシスタント】
マンガの原稿制作には、かなりの時間がかかる。一人で仕上げまでやっていると、とても週刊誌の連載などはできないので、アシスタントが必要になる。アシスタントといってもいろいろあり、作者名は漫画家のセンセイ一人になっているが、ほとんど合作に近いような場合もあるし、昔ながらの師匠と弟子の関係のようなものもある。完全分業のプロダクションシステムをとるところでは、専業のプロアシスタントともいえる人たちもいる。
『またずれ草』の会長も、そんなアシスタント稼業である。見学がてら表敬訪問した小津クンだったが、その過酷な現場を見てたじろいでしまった。あわよくば自分もどこかのアシスタントに、などと思っていたのだが、そもそもアシスタントとして通用する画力がない彼を、アシスタントとして使ってくれるところはない、というのがまぎれもない現実である。
(明日に続く)

2013年12月23日月曜日

マンガ全席第4話【プロの条件】


マンガ全席第4話【プロの条件】
プロ志望のマンガ少年達が集まった同人誌『またずれ草』の中で、プロ漫画家としての条件は何かと、メンバー同士の激論がかわされる。身も蓋も無い言い方になるが、そんなものはない。もしもあったら誰でもプロ漫画家になってしまう。そんな無意味な議論に明け暮れるなら、1ページでも原稿を描いた方がプロ漫画家になるには有意義であろう。後年、この『またずれ草』からもプロ漫画家になる者が出るのだが、概ね性格の悪い者がプロになる確率は高かったようだ。どんな世界でも、プロでやっていくには、いい人ではダメなような気がするのは、一つの真実かも知れない。
(明日に続く)

2013年12月22日日曜日

マンガ全席第3話【熱き血潮の同人たち】


マンガ全席第3話【熱き血潮の同人たち】
マンガ同人誌『またずれ草』のメンバーの中には、高校を中退してアシスタントになったりする者も出てきた。そんなうちのひとりで、一足早くプロの世界に足を踏み入れた会長のアパートに、夏休みともなれば全国からメンバーが集まり、熱いマンガ論を戦わせるのだった。六畳一間に多い時で10人くらい詰め込まれるわけだから、熱気だけでなく本当に暑苦しい。もちろんエアコンなんてない西日の当たる部屋である。階下には大家さんが住んでいたはずだが、夏休みの間中に大勢の人間が出たり入ったりして、よく苦情を言われなかったもんだ。70年安保で騒然としつつも、まだまだおおらかな世の中だった。
(明日に続く)

2013年12月21日土曜日

マンガ全席第2話【1969年の夏合宿】


●第2話【1969年の夏合宿】
マンガ同人誌『またずれ草』のメンバーはほとんどが学生だったので、実際に顔を会わせるのは夏休みということになる。メンバーのアパートに集合して、さながら夏合宿の様相を呈していた。
本編の主人公の小津忠男クンも、夏休みを利用して上京してきたのだが、そのうち自分もマンガ関係者が多くいるという練馬区に住もうと考え、ついでに不動産屋の物件を眺めてみた。そこで目にしたのは「マンガ関係者お断り」の注意書き。マンガ関係者って、どんな人たちなんだと、少しばかり不安になるのだった。
(明日に続く)

2013年12月20日金曜日

マンガ全席第1話【幻の肉筆同人誌】


突然スタートしたこのコンテンツ、そもそもは2008年に突如復活したマンガ同人誌「新つれづれ草」で、メンバーの原稿が集まらない時に、ページ調整の為に描いた穴埋め原稿が発端である。そんなスタートだったが、描いてるうちにだんだん興が乗ってきて、大幅に加筆修正したものが本編である。ただし、仲間内用に描いたものなので、そのままでは意味がよくわからないものも多く、今回公開するにあたって、蛇足ではあるが個々の解説文のようなものを付ける事にした。

第1話【幻の肉筆同人誌】
まだコミケもなかった頃、日本ではそろそろ原発が動き始め、当時のマンガ少年達も全国各地で動き始めていた。インターネットもない時代、各地のマンガ少年達は文通で情報交換をしつつ、気のあう仲間達で同人誌活動をするグループも出現していた。コピーも一般には普及していなかった時代なので、活動の中心は肉筆回覧誌だった。
このマンガに登場するマンガ同人誌『またずれ草』も、そんな同人誌のひとつである。
その頃実際に『またずれ草』という同人誌があったかどうかは定かではないが、仮に実在したとしても、このマンガに登場する『またずれ草』とは無関係であることを、おことわりしておく。
ニクヒツカイランシという語感が、かなり迫力あるが、B4画用紙に描かれた文字通り肉筆のマンガ原稿を綴じて、メンバーに郵便で送付して回覧するというものである。北海道から九州(この頃まだ沖縄は返還されていない。まぁ現在もアメリカの影響が強大という点では同じような気もするが…)まで散らばったメンバーの間を行き来するシステムなので、所在不明になったり、原稿が紛失したりと、約40年たった今では、当時のままで残っている『またずれ草』は一冊しかないというのが今回のオチである。
(明日に続く)

2013年12月17日火曜日

iPhone5 を首からぶらさげてみた


iPhone4S の時代はコネクタに差し込んで首からぶら下げるタイプのストラップを使用していたが、iPhone5 でコネクタの形状が変更になって、それまでのストラップが使えなくなり困っていたところ、やっと首からぶら下げるタイプの Colorant Link Outdoor NeckStrap Case ネックストラップケースを入手してこの問題が解決した。
もはや、時代は iPhone5 ではなくてiPhone5S の時代だが。