2015年5月31日日曜日

LINEスタンプから4コマ漫画

冬に作ったLINEクリエイターズスタンプ「カバーボーイですが、公開まで何ヶ月もかかるので、待ってる間にマンガ版も作ってメディアミックス展開だ〜(笑)、と意気込んで描いたのがFlash4コマ漫画「カバトノ」です。
春になって、どちらも公開スタートしてメデタシメデタシ、と思ったら両者に共通の弱点がありました。
それは、簡単には読者が目にすることができない点。
LINEクリエイターズスタンプは10万セットも公開されていて、その中から「カバーボーイ」を見つけるのは至難の技です。
クリニックのロビー等で流されているらしいFlash4コマ漫画「カバトノ」は、実際に現場に行かないと見られません。
どちらも希少価値が高いのが、共通の強み(?)かも。

2015年5月27日水曜日

『わたしの少女マンガ史』を読んでいる

40年以上の漫画家稼業で、少女誌の仕事は少女フレンド(講談社)と少女コミック(小学館)で少しばかりやっただけなもんで、正直な所少女マンガに関しては素人同然です。
そういえば、少女コミックの何かの連載マンガで、ちょこっとお下品な描写をしたら、そのページがビリビリに破られて封筒に詰めて編集部に送られてきたことがありました。
その投書の主は、当時少女コミックに連載されていたあるマンガ家さんのファンで、自分の敬愛するマンガ家さんの作品が掲載されている雑誌に、こんなお下品なマンガが一緒に掲載されるのはガマンならないというものでした。
なるほどな〜と思ったものでした。
何がなるほどなのか、よくわかりませんが(笑)。
というわけで、この本を読んで少女マンガ史のおさらいをいたしましょう。

『わたしの少女マンガ史』の著者の小長井信昌さんは集英社と白泉社で大活躍された名編集者です。なんとマンガ編集者生活50年!
そんな氏が、編集者を志す人に贈る、以下の言葉が素晴らしい。
編集者を志す人よ、本当に編集をやりたいと思ったら、編集長になり給え。無理なら社長でもよいが…?
まさに、編集長も社長も経験した人ならではの名言でありますわいな。

2015年5月24日日曜日

10年越しの映画『パッチギ』

何度もチャンスがありながら、どうしても見逃してしまう映画がある。
そんな映画の1本が『パッチギ』だった。
今年の春に東京国立近代美術館-フィルムセンターで開催された「自選シリーズ 現代日本の映画監督(3)井筒和幸」でもこの映画が上映されていたが、どうしてもタイミングが合わず結局見逃してしまった。
そんなこんなで、もうこの映画を見るのはあきらめていたのだが、「京橋映画劇場アンコール特集」でこの映画がかかっているのを知り、なんとか最終日に駆けつけて、公開から10年経ってやっとみることができた。

映画の舞台は1968年、場所は京都、主人公は高校生。
全篇に流れる「イムジン河」のメロディ♫
このへんの時代を舞台にした映画は、その頃の空気を吸っていた身としては、「ちょっとちがう気が…」という出来のものが多いが、この映画は違和感なく楽しめた。
まぁ、ボクが監督と同年代だからそう感じるのかも知れませんが。
当時のラジオの深夜放送で「イムジン河」を聴き、通学カバンの中に毛沢東語録をしのばせていた高校生もいまや立派なオジーさん世代になっている。
劇中で「明日、戦争に行けと言われたらどうする?」というセリフがあったが、まさか21世紀になって、そんな事が現実になってしまうかもしれないような世の中になるなんて、今ではオジーさんになってしまった当時の高校生は、悲しくてやりきない♫のだった。
きょうの上映は、地下の小ホールで観客も満員ではなかったが、終映後は客席から拍手がパチパチ。

2015年5月23日土曜日

ウイグル語詩集のカバーイラスト

不思議な縁で、カナダ在住の詩人アフメットジャン・オスマンさんの詩集のカバーイラストを担当しました。
ボクのウイグル語の実力では、ジーッと表紙の文字を見つめても半分も読めません。
さらに本編の詩は全てウイグル語なので、全てを理解するのは一生かかっても無理でしょう。
でも大丈夫、日本語訳版なら書店で入手できるのです。
それが『ああ、ウイグルの大地』(左右社:ムカイダイス、河合眞/訳)です。

というわけで、カバーイラストのお礼にと翡翠の細工物や銀の小箱をいただきました。
更にアルマジロの剥製も…とのことでしたが、こちらの方は辞退させていただきました。

2015年5月20日水曜日

親愛なるカブ第3巻ただいま準備中!

2002年に第2巻が出てからなんと13年も放置状態だった電子書籍版『親愛なるカブ』の第3巻の準備作業を始めました。
あらためて1巻2巻をチェックしたところ、誤植は両巻とも一カ所ずつしかありませんでした。
このページ数でこれだけなら、まぁいいでしょうと自分にOKを出します。
これが、編集のお手伝いをしている、21世紀中高年マンガ同人誌『新つれづれ草』の原稿だったらそうはいきません。
自分の原稿の少々のミスには甘いのに、他のメンバーの原稿の些細なミスは見逃さずビシバシ指摘してNGを連発し顰蹙をかっています。
他人に厳しく、自分に甘い性格がモロに出ています。

話し戻って、『親愛なるカブ』第3巻です。
1巻2巻とも、見開きにエッセイと4コマという構成でしたが、これを今 iPad mini で見ると丁度いい感じです。1巻2巻が出た頃は、まさか10数年後にタブレット端末で見るなんて思いもよりませんでした。
てなわけで第3巻もこんな感じでヨロシクといきたいところですが、諸般の事情でエッセイ部分はカットして、1ページに4コマを2本という構成になります。
しかし、ラピタネット(小学館)で連載当時はエッセイと4コマで1セットだったので、4コマだけだと意味がよくわからなくなるマンガも出てきます。
そこで、わかりやすくするために全篇に渡って大幅に加筆修正し、更に未発表作も含めてまとめる予定です。

原稿を整理しつつあれこれ見ていると、それぞれの原稿を描いた頃のことを思い出して、ついつい手がとまります。
大掃除を始めたら、押し入れの奥や、机の抽き出しから出てきたアレヤコレヤが気になって、なかなか作業がはかどらない状態に似ています。
でも今しみじみ思うのは、これが電子書籍でよかったなぁ〜ということです。
もしもコレが紙版だったら、13年間も動きがないシリーズなんて、とっくに絶版でしょうから(笑)。

2015年5月15日金曜日

映画『セッション』叩くんだジョー♫

オイラはドラマー、師匠はスパルタ教(狂?)師、舞台は音楽学校、二人がぶつかりゃ嵐を呼ぶぜ♫
なんの予備知識もなしに見たら、なんとまァ凄まじい熱血根性ドラム師弟合戦映画でした。
果たして生き残るのはどっちだ?
しかし、この人たちは一体なんなんだ?
師匠も師匠もなら、弟子も弟子だ!
この人たち、どこかにいってしまってる!
そんなバカなと吹き出しながら、ついつい画面にひこまれ、握り拳でヨッシャーと心の中で叫んでしまう、そんな映画です。
ラストシーンの二人の戦いは、まさに宇宙を舞台にお互いのエネルギーがぶつかりあうスペクタクル。
でもって、いちおう、ジャン!と映画は終わるんですが、この人たち、そんなことおかまいなしで、スクリーンの裏側で延々と戦い続けているんじゃないかと思ってしまう。
それにしても、師匠の頭の血管が迫力ありすぎ!

2015年5月12日火曜日

KBS京都二階の喫茶店の謎

朝の散歩がてら京都御所の周辺をぶらぶらしていたら、KBS京都の前に出た。
見上げると、KBS京都ビルの2階の窓に何やら喫茶店の看板のようなものが出ている。
丁度いつもpodcastで楽しんでいる「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」の生放送中の時間だし、ここでコーヒーでも飲みながら、radikoで放送を聞こうと思ってビルの中に入ろうとしたら、まだ時間が早かったせいかドアがしまっていて入れない。
仕方ないので、KBS京都ビルの前で記念撮影をして帰りましたとさ。

ところで、ひとつとっても気になることがある。
二階の窓に、2階喫茶(セルフ)と表示されているのだが、これは二階にセルフと言う名前の喫茶店があるのか、あるいは二階に喫茶コーナーがありそれがセルフサービスということなのか、どうも判然としない。
これはセルフと言う文字がカッコでくくられているのが原因と思われる。
カッコがなければセルフと言う名前の喫茶店の確率が高い気がする。
カッコがあると言う事は、関係者専用の喫茶コーナーが二階にあって、それがセルフサービスになっている、ということなのだろうか。
しかし関係者専用なのだったら、なぜ表側に見えるようにこのような表示がしてあるのか…どーでもいー謎を残して京都を離れたのだった。

2015年5月10日日曜日

そうだ京博、行こう。

一昨日、東京国立博物館平成館で開催中の「鳥獣戯画展」で、あまりの人出にたじろぎ、鳥獣戯画以外しか見ないで退散してしまいましたが、どうも腹のムシがおさまりません。
もう一度チャレンジしようかと思いましたが、手元のトーハク年間パスポートは各特別展1回しか使用できないと記してあります。
つまり「鳥獣戯画展」には、もう年間パスポートでは入れないのです。

このパスポート、現状は「鳥獣戯画展」で1回スタンプされたので、あと5回の特別展に行けるわけです。しかし、よく考えてみたらトーハクで年間6回の特別展は開催されない可能性があります。そうなるとせっかくの特典もムダになってしまい、むなしく空欄を見つめることになります。更によ〜く説明文を読むと、京都、奈良、九州国立博物館の特別展にも入館できるとのことです。
そうだ京博、行こう。トーハクの仇をキョーハクで討つのだ!

トーハクと違って、適度な入館者で、『桃山時代の狩野派・永徳の後継者たち』展をゆっくり見る事ができました。
ついにトーハクの仇をキョーハクで討って(?)めでたし、めでたし。

 
その後は、鴨川沿いにブラブラ歩いて五条大橋近くのカフェefishで休憩。開け放った窓からの風が心地よい。
再び鴨川沿いを北上して、四条通で東に向かい、よしもと祇園花月を楽しんで、古川町商店街を抜けて、地下鉄東山駅でゴールインしましたとさ。
ちょっと長めの散歩になりました。

2015年5月8日金曜日

鳥獣戯画「以外」展の愉しみ

午後6時頃に、東京国立博物館平成館で開催中の「鳥獣戯画展」の混雑状況をチェックしたら「入館待ち時間ナシ」だったので行ってみた。
たしかに入館の行列はなかったが、館内で鳥獣戯画全巻を見るには2時間以上待ちだった。

 館内は鳥獣戯画の巻ごとに行列に並ばされるシステムになっていて、それぞれの巻の行列がダーッと続いている。
それでも金曜は午後8時まで延長なので、これから空いてくるぞ…と思い入館した私がアホでした。
その後も続々と来場者が増え、外では再び入館待ちの列が伸び始めているらしい。
トーハクもこれではマズイと思ったか、更に1時間延長して9時まで開館しますよ〜と、スタッフが館内を駆け回って肉声で伝え始めた。

しかし、とてもこの行列に並ぶ気になれないので、方針転換して、列に並ぶ必要のない鳥獣戯画「以外」を見る事にした。
実は鳥獣戯画よりも楽しみにしていたのが華厳宗祖師絵伝。
こちらの展示ケース前は、それほど人もいないのでゆっくり見る事が出来た。
まぁ、これだけでも見る事が出来たのでヨシとしよう、と自らに言い聞かせて会場を後にしたのだった。

はたしてこれで鳥獣戯画展を見に行ったと言えるのだろうか?
この写真のウシさんは、大混雑の平成館を出て立ち寄った、とても空いている本館二階で展示中の鳥獣戯画模本です。

2015年5月5日火曜日

1969年のハーイ!ロンドン♫

ラピュタ阿佐ケ谷の「春爛漫歌と踊りの銀幕祭典 Dancing,Singing!」、後半戦はGS映画も登場して、そのうちの『ハーイ!ロンドン』はザ・タイガースの主演映画。
トッポが抜けてシローが加入した頃で、ザ・タイガースとしても後期に入った段階。
相手役はもちろん久美かおり!
タイガース映画ではお馴染みの、サリー(後の名優岸部一徳)の棒読みセリフも楽しめる。

ところで、ラピュタ阿佐ケ谷で上映される昔の映画の楽しみのひとつに、スクリーンに映る当時の街並や風景がある。今回の映画でいちばん印象的なシーンは、ジュリーが乗った車の脇をオシャレなカップルが乗ったかっこいいスポーツカーが颯爽と駆け抜ける場面。し、しかし…スポーツカーの前を走っているのはバキュームカーだった。

てなわけで、この映画が公開された1969年から46年が経ち、ゲンパツはあんな事になるし、戦争したい政権はできるしで、世の中のあれやこれやが大きく変わってしまったが、それにも増して一番変わったのはジュリーの体型かも知れません。

2015年5月2日土曜日

カバーボーイ絶賛のカバーアルバム♫

LINEクリエイターズスタンプ『カバーボーイ』も大絶賛、京都の日直大学生デュオ Hi,how are you? のカバーアルバム『Hi,ppopotamus how are you?』が本日発売♫
今度はどんな感じで、期待を裏切って(いい意味で)くれるのか楽しみです。