2009年4月17日金曜日

図書館のマンガ関連棚で見つけた本

最近は図書館にもマンガコーナーがあるのは珍しくない。
マンガだけでなく、マンガ関連の書籍も多い。
優れた研究書も多いが、よくわからずに書いてしまったようなトンチンカンなマンガ研究書もけっこう多い。まぁ、これはどんな分野でもあることだからしかたないことではあるが。
そんなコーナーで偶然見つけたのがこの本、『漫画家この素晴らしき人たち』(サイマル出版会 1600円 1997年発行)。

元漫画サンデー編集長の山本和夫さんが出会った、たくさんの漫画家たちのあれやこれやが綴られる278ページ。
お酒好きな著者だから、お酒好きな漫画家のエピソードが多いが、全体に漫画家に対して暖かい視点で描かれていて、漫画家としては嬉しくなる。
主として戦後から30年くらいに活躍した漫画家のエピソードが多い。
山本和夫さんが漫画サンデー編集長だった晩年期に、ボクも漫画サンデーで仕事をさせてもらったが、それより以前の時期の人たちの話題がいろいろあって、なかなか興味深い。
とりあげられた漫画家は、小島功、手塚治虫、馬場のぼる、久里洋二、杉浦幸雄センセイ等々ボクの親の世代の漫画家たちが盛りだくさん。
最後まで読んでいったら、あとがきみたいな章で、「ナンセンス漫画でも新人がぞくぞく現れてきた」というくだりがあり、羅列されたその中に『おだ辰夫』の名前もあって、ちょっとニンマリ。
ちゃんと覚えてもらってたんだ。
山本さんとは編集部で少しだけお話ししたことがあるだけだが、ちょっと怖い感じがしてあんまり話せなかった記憶がある。
こんなに優しい人なら、もっと話しておけばよかった。

そういえば、20年くらい前、某社のパーティで偶然お会いして、ちょっと小さな悩みを打ち明けたら、とても親身になってアドバイスをいただいた。
ああ、あの時もっとお話しておけばよかった。
どうも、お酒が飲めないので、こんな時に残念なことになることが多い。
酒量がビール5センチじゃ、話も盛り上がらないよなァ。

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