2023年6月5日月曜日

ほぼ60年ぶり、町のパン屋さん

ふと歩いていたら、「〇〇ベーカリー」と看板に書いてあるパン屋さんを見つけた。
昔からあるパン屋さんだと思うけど、看板に記してある電話番号は、ずいぶん前に局番が一桁加わったはずなのに、それ以前のまま。
外観も、最近流行の古民家を改装したようなオシャレなパン屋さんではなく、ただ年数が経ってしまい気が付いたらレトロになっていたようなパン屋さん。
もちろん自動ドアなんかじゃなくて、ガラガラと戸を開けて、店内に入ってみた。

店内は薄暗い。(後で気が付いたけど、サングラスをしたままだった)
暗がりの中に、ヌ〜ッと人影。
白髪のオバーさんが立っている。
その横の相当年季の入ったケースに、いくつかパンが並べてある。
はっきり言ってあんまり美味しくなさそう。
しかたないので、「あんパンある?」と聞いたら、「さっき売り切れました」と返ってきた。
このまま帰るのもアレなので、パンケースの中のクリームパンを買うことにする。
レジに行く途中で、ミニクリームパンというのが目に入り、ああミニでもよかったのにと思ったものの、いまさら変更するのもみっともなくて、そのまま支払いを済ませて店の外に出る。もちろん支払いは現金のみ。

店の外に出てから気づいたが、あの店は小学校の同級生の家ではなかったか。とすると、あのオバーさんは同級生の女子だったのか。
まっ、こちらもオジーさんになっているからお互い今となっては、誰なのかわからない。
肝心のパンの味は、半世紀以上前の学校給食のパンみたいな味がした。クリームパンというには、ちょっとクリームが少なかったのが心残り。

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