2026年6月17日水曜日

一杯のかけフォー

 

ふと目についたベトナム料理店みたいなとこに入った、とある昼下がり。

フォーはわかるけど、なんで『一杯の』とつくのかと疑問に思ったアナタ、気にしないでこのまま読み進めてくださいませ。

店内に入り席についてしばらくすると、ワタクシよりも後から入ってきたお客さんに料理が運ばれているではないか。ここではたと気づいた。もしかしてこれは最近増えてきたアレではないかと。テーブルを見回すとなにやらQRコードが見える。はは〜ん、これを読み取って注文する方式なのであるなと。

いささか慌てたものの、そんなことはおくびにも出さず iPhone 12 mini を取り出す。全然Appleに興味のない人が、ワタクシの iPhone 12 mini を目にするとほぼ100%が「小さ〜い」との感想をもらす。当然です、小さいからこれを選んだんです、と言っても相手には真意が伝わらないから、そこから会話は進まない。

胸ポケットにすっぽり入って片手でラクラク操作できるのがスマートフォンとゆーものだよチミチミ、とは思うものの実際問題たしかに小さい。QRコードを読み込んで注文するシステムの場合、メニュー画面が小さくて見にくいったらありゃしない。

このベトナム料理店のメニューも、 iPhone 12 mini よりは大きいサイズに合わせているのか、とてもわかりにくい。すぐそばにスタッフさんがいるのだから彼に口頭で伝えればすむものなのに、と思いつつメニュー画面に目を凝らす。

ここである記憶がよみがえった。以前、友人がこの店で注文した時に、パクチーをトッピングするかどーかのオプションを選択していないと先に進めなくて注文確定に手こずったよ、と言っていたのを。

画面をよ〜〜〜〜〜く見るとパクチーのチェック欄があった。まずはチェックしてOK! 食べたいフォーを選択して、いざ注文送信ボタンをタップ。しかし送信完了にならない。こんな時は最初に戻ってやりなおすのがセオリー。再度試みるがやはり反応ナシ。もしかして客側には反応はないが店側にはちゃんと反応があったかも?そうなると2度送信したことになっているかも。念の為注文を削除してアプリも終了して、もう一度トライしてみる。も〜メンドーだからこのままそっと店を出ようかと思う。しかし先ほどの注文が通っていたら、店側としては食い逃げと判断する可能性がある。食い逃げったって、まだ何も食べていないのだから、食い逃げにはならないのではと思うが世の中はそー甘くはないだろう。

てなわけで、この件はギブアップして近くのスタッフの所までiPhoneを手にヨロヨロと駆け寄り「すみません注文できないんですけど」と、デジタル全然NGジーさんに変身する悲しさよ。

スタッフさんは画面をチラッと見て「フォーに入れる肉の種類を選択してください」と言いつつ、しょーがねーなーデジタル全然NGジジーが手を焼かせやがって、みたいな表情を見せる。そんな屈辱に耐えながら、ありがとう!と微笑みつつ注文を完了。涙なくして語れない、一杯のかけフォーの一席でありました。

あ〜疲れた。

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