2014年9月7日日曜日

AppleのリサイクルプログラムでiMac G5を処分してみた


最後のPowerPC搭載MacとなってしまったiMac G5 (iSight)を、Appleのリサイクルプログラムで回収してもらった。以下はその顛末。
まずはデータの入ったハードディスクをどうするかが問題になる。
昔のLCシリーズのようなタイプなら、裏蓋をあけて基板をエイヤッと引っ張り出して適当にはずせたが、iMacは分解が難しいような気がしたのでHDD取り外しはあきらめていた。しかしApplleのiMac G5のハードディスクドライブ交換手順のページをみたら簡単そうだったので、分解に挑戦することにした。
早速手順に従って背面カバーを開こうとしたら、どうも説明ページの画像とネジの形状が違う。
webでいろいろ調べてみたら、iMac G5 (iSight)だけは液晶パネルもはずしたりと、分解が非常に面倒なようなのだ。
何か困難にぶちあたったら、闇雲に進むのではなく、理解可能な時点まで戻ってみるという鉄則に従い、この時点で分解はやめてデータ消去をすることに即決定。

しかし、ここでひとつ問題がある。
今回処分しようとしているiMac G5のモニタがいかれていて、画面に縦縞やら黒い帯やらが不規則に表示されほとんどデスクトップが見えない状態なのだ。つまり画面を見ながらデータ消去作業ができないことになる。
それでも運がよければ、その縦縞やら黒い帯の隙間からかすかにデスクトップが垣間見えることがある。
ダメモトで起動DVDを入れてCキーを押しながら無理矢理立ち上げてみる。
なんとか画面が見えたので、ディスクユーティリティのオプションでゼロ消去を選んで実行する。7回とか35回も選べるが時間がかかりそうなので、とりあえず1回やってみる。なんだかんだで約1時間かかった。
念のためもう1回消去を実行。
HDDの内容を消去して、新たにOSはインストールせず再起動したら「?」アイコンが点滅し、システムがない状態を確認。
ホントにこれでいいのかと思いつつも、よっしゃHDD関連はコレで解決じゃ!と自分に言いきかせる。

次はPCリサイクルマークの付いたシールを探し出して、iMac G5の背面に貼付ける。
これがないと回収料金4000円が必要なのである。ホントは購入時に貼っておけばいいのだろうが、新しいMacに無粋なシールをはるのもアレなので、この日が来るまで大切に保管していたのだ。
これで回収申し込みの準備完了!
は〜、ここまでで既にかなり疲れている。
満を持してAppleのリサイクルプログラムに電話をかけてみる。もちろん保証書を手元に用意してシリアルナンバーをきかれたらすぐに答えられる体勢を整えている。
それなのに…結論からいうとシリアルナンバーはきかれなかった。そのかわりに問われたのはシールに関してだった。

Apple「PCリサイクルマークの付いたシールはございますか?」
ボク「はい、もちろん!すでに貼ってます!」
Apple「そ、そうですか…」(若干の動揺)
ボク「あの〜何か?」
Apple「シールに記入された番号はわかりますでしょうか?」
ボク「ち、ちょっと待って、もう箱詰めしたもんで…」
あわてて箱から出してシールを見たら、確かに番号はあるが文字が小さくて老眼鏡がないと読めない。今度はメガネを探してアタフタしつつ、なんとか確認できたのだった。

数日後、Appleから伝票が送られて来た。この伝票をiMac G5を入れた箱に貼り、伝票に記載された指定の郵便局に電話したら、20分後には集配スタッフがやってきて、長かったリサイクルプログラム事件は大団円を迎えたのだった。
今回は、iMac G5の入っていた箱に入れて送ったが、伝票と一緒に送られてきた説明書類によると、二枚重ねのポリ袋などでもいいようだった。こんなことなら購入以来何年もスペースをとる箱を保存しなきゃよかったと、少しばかり後悔の念にかられる、初秋の雨の日曜日。

【結論】重要なのは、シリアル番号よりシールの番号。

2014年9月2日火曜日

庶民の笑いと日常と松竹大船撮影所・前半戦


ラピュタ阿佐ケ谷で開催中の特集企画「庶民の笑いと日常と松竹大船撮影所」も前半戦終了といったところ。
見たのは「按摩と女」、「明日はいっぱいの果実」、「今年の恋」、「晴子の応援団長」。
家出少女の鰐淵晴子が靖国神社に行って「今度は自衛隊の人がここに祀られるのね」とか、憂鬱な高校生の田村正和が「みんな原爆で死んじゃえばいいんだ」と言ったりとか、ドキッとするようなセリフも出てくる。
ヌーベルバーグっぽく、ジャン=ポール・ベルモンドを気取るのが桂小金治なのだが、ポンポン船長にしか見えないのはご愛嬌か。
若水ヤエ子も複数の映画に出ています。もちろん女中さん役。
ラピュタ阿佐ケ谷の客席には、小さなメモ帳になにやらお書きになってる寒空はだか師匠の姿も。
さて、後半戦は何本見ることができるやら。
それにしても鰐淵晴子の美しさよ!あまりの美しさにこのブログのイラストもいつもより画風が変わりました。

2014年8月31日日曜日

若い編集者を困らせるジジー漫画家


昔は直接マンガ原稿を担当編集者に手渡しましたが、それがいつしかバイク便利用になり、いまや原稿ファイルをDropboxにアップするだけですから、マンガ家と編集者の交流が少なくなっています。
そんなのはあんまり面白くないので、担当編集さんに「Dropboxに原稿アップしたよ」とお知らせメールを送る時、いつもちょっとしたイタズラのようなものをします。
今回は「この画像のモチーフは、チミのような若い者は知らんじゃろうが、サディスティック・ミカ・バンドなのじゃよガハハハ」と書き添えておきました。
しばらく後、検索して関連画像を発見したとの返信がありました。
別にマンガの内容とは全然関係ないのに、よけいな作業をさせてしまってスマンスマンと思いつつも、さて次はどんなネタを仕込もうかとたくらむ、やなジジー漫画家になってしまった自分に驚く夏の終わり…。
それにしても、この画像とサディスティック・ミカ・バンドを結びつけるのは、ちょっと無理があるね。

2014年8月30日土曜日

さよならFAX、こんにちは単機能電話。


今となっては信じられないような高価格で、FAXを初めて導入したのは1990年頃のことでした。
主な用途はネームの打ち合わせでしたが、とても通信速度が遅く、B4サイズの用紙を一枚送信するのに一分以上かかってしまうようなものだったと記憶しています。
ある時、30数枚のものを送信していたら(当然最後のページまでには30分以上かかかります)、待ちきれなくなった担当編集者がウチまで直接やって来たこともありました。
玄関のピンポンが鳴ったので出てみたら、今まさにこちらから送信している相手がいたのには、ほんとビックリしました。彼の編集部からウチまで30分くらいなので、FAXが届き始めて最後まで待つ事に耐えきれなくなり、直接やって来たんでした。ウン、気持ちはわかります。

そんなFAXも、この数年は全く使う事もなくなりました。ネームも原稿もDropBokにアップでOKな時代なので、もうFAXなんかの出番はないでしょう。固定電話としても、ほとんど使う事はありません。いっそのこと電話回線そのものの解約も考えましたが、年に数回は電話がかかってくることもあるので、省スペースを考慮してFAXなしで電話機能だけのシンプルな電話に買い替えました。
基本機能だけなので、留守電もありません。
でも、一番新鮮だったのは、電源がいらないことです。
そう!昔の黒電話の頃は電源なんか不必要でしたよね。

2014年8月28日木曜日

アルパカでウシを描いてみた


Fire Alpaca というペイントソフトでユキウシを描いてみました。
業界標準重厚長大ソフトよりも、シンプルなお絵描きソフトがスキなので、とりあえずダウンロードして試してみたのがコレです。
MacOS X Mavericksでもちゃんと動きます。
ざっと見たところ、マンガ制作関連としては、使える使えないはともかく、集中線機能なんてのもあります。
CMYKモードはないけど、なにより無料というのがいいね!

2014年8月26日火曜日

ブタンプボーイ使用は、インドネシアより台湾が多かった。


LINEのクリエイターズスタンプの管理画面で、世界の地域別使用状況がわかるようになったので、どんなものか見てみたら『ブタンプボーイ』の場合は、なぜか外国で多いのは台湾でした。
LINEスタンプデビュー作の『ブタンプボーイ』は、スタンプの10%がインドネシア語だったのに、インドネシアでの使用者が思いのほか少なかったようです。
このスタンプのような、なんちゃってインドネシア語がまずかったのかも知れませんが、それよりもまずブタのキャラクターという設定が、イスラム圏のインドネシアにはそもそもまずかったような気もします。
そういえば台湾では、ブタちゃんは馴染みがありますしね。

2014年8月25日月曜日

AmazonでHi,how are you?の最新CDをお取り寄せ


なんでもあるはずのAmazonで、なんと Hi,how are you? の新しいアルバム『さまぁ~ギフト』がなかった。
でも、通常より時間がかかるけど、お取り寄せならできるとのことで、注文したら思いのほか早く届いて、やれ嬉しや。
現在は在庫4枚とあるから、ボクが注文した時にAmazonはまとめて5枚仕入れたんでしょうね。

で、肝心のCDといえば、心地良い単調さ(コレ、誉めてます!)の原田節は健在です。
「はたち」という曲があるのですが、40年後に「かんれき」という曲を入れたCDを発売してほしい。おそらく、ボクはその曲を聴く事はできないと思うけど。
まぁ、世の中順番ですから…。
「お盆」という曲を聴きながら、そんなことを思ってみる夏の終わり近くの朝♫

2014年8月18日月曜日

コミケ終わりて、秋は来ぬ。


夏コミから一夜あけて、手元に残ったのは、今回の新刊「新つれづれ草11号」と、会場限定(たぶん)ドリンクのペットボトル。
体力の限界を感じるので、夏コミ参加は今回が最後かも知れません。シニア向けに、春秋のお彼岸あたりに開催だと、体力的にもなんとかなるのではないかと思うのでありますが…。

2014年8月8日金曜日

電気ストーブのステレオ攻撃対策


電気ストーブと言っても冬に使う暖房器具ではなく、机の上にあるiMacと白熱灯ゼットライトのことです。
どちらも夏に使用すると電気ストーブなみに熱を発します。これに左右をはさまれて机に向かうのは、電気ストーブのステレオ攻撃といえるでしょう。
これでは夏は乗り切れないと熱対策を考えることにしましたが、iMacのほうは代替品がないので、とりあえず白熱灯ゼットライトのほうをLED卓上ライトに替えてみました。
このライト、すご〜く安くて小さいので、正直なところ全然期待していなかったんですが、これがけっこう明るくて、白熱灯ゼットライトの代替として充分な働きをしてくれています。なにより白熱灯のように熱くならないのが素晴らしい!

2014年7月22日火曜日

note版『ウクレレトノサマ』完結



いまひとつ使い方のわからない、noteで公開中の『ウクレレトノサマ』が、全3話のマガジンとしてめでたく完結しました。
といっても4ページ連載で3回ですから、完結というほどのものでもありません(笑)。
元々は、掲載誌のビッグコミック1(ワン)が休刊したことにより中断してしまった4コマ漫画ですが、ネタはまだまだあるので、機会があればまた再開するかも知れません。

2014年7月19日土曜日

40数年前、鳥取の「かつ江さん」なんて知らなかった。


画面は最近話題の鳥取城跡ゆるキャラ「かつ江さん」が題材の4コマ漫画制作ウインドウですが、描きながら思い出したのは40年以上前、僕がまだ高校生だった頃に、鳥取城跡公園で過ごした一夜のこと。

季節も丁度今頃、もうすぐ夏休みになろうとしていたある日、「よし、今日から自主的夏休み開始!」と、勝手に決めて旅に出たのでした。
旅と言ってもお金がないので、日本地図とタオルケットをバッグに詰め込んで、ヒッチハイクをするというスタイルです。交通手段はヒッチハイクで無料だし、宿泊も公園などで眠る野宿なので無料という、移動するホームレス状態旅行です。

そして、自主的に夏休みをスタートして数日後の夕方には、なりゆきで鳥取にたどり着いていました。
まずはその日の寝ぐらを決めなければいけません。野宿の定番はなんといっても公園です。
ひとくちに公園といっても、住宅街の公園よりも、城下町だったらたいてい高台にある城跡公園のような場所が眺めもいいし、不審者と間違われて通報される心配も少ないのでオススメです。まぁオススメしてもあまり公園で眠る人はいないと思いますが。
このセオリーに従い、その日の宿泊は鳥取城跡公園に決めて、夕闇せまる中、ベンチで和んでいました。

そこにやって来たのが地元の不良高校生っぽいアンチャン。話してみると、外見通りの地元の不良っぽい高校生でした。そのうち、彼が晩飯をおごってくれるというので、二人で向かった所は近所の高校の校舎。彼はここの定時制高校生だったのです。食堂に案内され、給食のようなものを食べさせてもらって、その夜は鳥取城公園で眠ったのですが、それは夢も見ないくらいの熟睡でした。
まさか40数年後に「鳥取城跡ゆるキャラ」を題材にした漫画を描くなんて夢にも思わずに。

2014年7月17日木曜日

お盆とN氏とO氏


あんまりお盆とか気にしないのだが、先日暑い最中の新宿を歩いていて、ふと既視感が…。
そういえば前世紀に、このあたりの店で原作者のN氏と漫画家仲間のO氏と三人で会食したなァ…そんなことを思い出したのだった。
その日、N氏とO氏は初対面で、ボクが紹介した記憶がある。これを機に二人はコンビを組んで一作だけ企画モノの仕事をしたはずだが、どんな作品だったかは定かではない。
そんなN氏もO氏もボクより年下だったが、二人とも既に旅立ってしまってこの世にはもういない。
きょうは二人を思い出しながら茄子でも食べようか。