2021年4月24日土曜日

『グループサウンズ文化論』を読みつつGSと学生運動とマンガ同人誌について考えるのココロだ〜っ♪

著者は稲増龍夫さん。なにっタツオとな?とゆーことは同世代、タツ年生まれだな。
GS全盛の1960年代後半、あの頃の空気を吸っていた少年が、21世紀にリッパなおじさん(そろそろオジーさんかも)になって、GSについて熱く語り考察する一冊。
GSといってもガソリンスタンドじゃないよ、グループサウンズだよ、と定番の懐かしギャグを思いつつ、本書を読み進める。

ワタクシ的には、GS全盛のほぼ同じ時期に、マンガ同人誌活動に参加していたのを思い出す。机に向かってマンガを描きつつ、つけっぱなしのラジオからGSの曲を耳にしていたが、番組に送るリクエストハガキにGSの曲を書いたことはなかった。
それでも、この本に出てくるGSの半分以上は知っているぞい。当時、GSのオッカケをしていたらしい妻は、さすがにほとんど知っていたが、クラウン泡沫四天王GSのプレイボーイは知らなかった模様。

GS全盛時のころは、学生運動も70年安保を前にして、全盛時だった。
ワタクシも、当時のバカな高校生のご多分に漏れず、ヘルメット被ってデモに参加してたわけですよ。
その頃の、ある日の行動
●午前、寝坊して学校に遅刻
●午後、自主早退して街に出て映画(よくわからないけど小難しそうな映画を見たりするが、やっぱりよくわからない)でも見て画材屋なんかをひやかす。
●夕方から70年安保粉砕のデモ(69年頃がピークで実際の70年は下火になっていた)集合会場に行く。ベ平連か、ニャロメ反戦に飛び入り参加。
●帰宅して遅くまでマンガを描く。
●朝寝坊して…の繰り返し。

とまぁ、GSと学生運動とマンガ、なんかよくわからないけど、妙に熱いエネルギー噴出の時代でした。
そんな、当時の「あの時若かった」面々も、今では押しも押されぬジーさんバーさんになりイロイロ大変ですが、それでも「今日を生きよう」と思わせてくれる、そんな一冊。

2021年4月17日土曜日

常時SSL化というよりも、非常時SSL化。

遅ればせながら、おだ辰夫&ODA-SAN公式サイト"オダマンガコム"の、常時SSL化にチャレンジしてみた。
通信の暗号化をして、セキュリティ強化するものらしいですが、まっ、一種のオマジナイみたいなもんでしょう。
具体的には、カギマークが付いて、URLの頭がhttpからhttpsになるだけですが、古いブラウザだと「接続が安全ではありません」などの警告で表示が出来なくなります。
で、ワタクシのメイン使用Macがまさにそれで、自分のサイトを表示させることができなくなってしまいました。 ブラウザを最新版にすれば問題解決ですが、その前提として、OSも最新版にしなければなりません。しかし、そうなったら動かないソフトが出てくるわけですよ。そんなわけで、古いブラウザを使い続けるしかない。
じゃあ、常時SSL化したデメリットばかりで、メリットはないかというとそうでもない。
名刺にhttps://odamanga.com/と刷れます。いちおうセキュリティには気配りしてますよとのアピールにはなるかと。
とは言え、http時代に刷った名刺がまだまだたくさんあります。しかたないので、古い名刺に"s"と手書きで加えるのもありかと、貧乏ったらしいことも考えたりして…。
その昔、東京の電話番号の頭に"3"が付いた時に、やはり古い名刺に"3"を書き加えた記憶が蘇る。
つーわけで、当面は常時SSL化というよりも、非常時SSL化みたいな日々が続きそう。

2021年4月10日土曜日

『おやおやボケトルズ』のタイトルをFLASHで描画

過日、「もう使わないぞ宣言」をしたFLASHですが、またまた未練がましくFLASHで作画してしまいました。 

東京スポーツ火曜日発売号連載の『おやおやボケトルズ』が4月からリニューアルしたのを機に、タイトルカットも新しくすることになり、今度こそコレが最後のご奉公とばかりにFLASHを起動して、こんなのを描きましたよ。

2021年3月29日月曜日

Kindle版『われら婦夫(ふふう)10 』が出ましたよ。

紙単行本版は1984年発行の第9巻でストップしていた『われら婦夫(ふふう)』が、なんと2021年になってKindle版で続編が出ました。 

37年も経ってから、こんな形で世に出ることになるなんて、クリビツギョーテン!などと、37年前でも古い表現で驚いてみました。 

 カバー画像は、久しぶりに描いたキャラクター。 連載終了後35年経ってますが、意外と手が覚えていたみたいで、ちゃんと描けたわい、と文字通り自画自賛。 

まだまだ単行本未収録作はたくさんあるので、老後の楽しみにとっておいて、残りもそのうち発表しようと考えていたら…すでに老後に突入していることが判明。 そんなわけで、今後も続々リリースしていく所存であります。 乞う、ご期待! 

2021年3月24日水曜日

大滝詠一サウンドでラジオ体操♪

大滝詠一の全作品サブスク配信が始まりました。 アルバム未収録曲もあり、いろいろ聴いて楽しんでおります。 

いつしか体が動き始め、ペンを置いて机を離れ…と言っても、踊り始めたわけではなく、なぜか体操を始めました。 体操と言っても、ただの体操ではなく、ラジオ体操第一

 Happy Ending (NIAGARA FALL OF SOUND ORCHESTRAL) が、なぜかラジオ体操にマッチするので、曲にあわせて、ラジオ体操第一をミッチリやってしまい、うっすらと汗ばむ。

 何かのLPの付録か、何かのコンサートでゲットしたのか、出所が定かでない、経年劣化でボロボロの「ナイアガラ音頭ウチワ」でパタパタあおぐ桜の季節の昼さがり。

2021年3月20日土曜日

大菩薩峠と二笑亭と飯田蝶子

電子書籍版『大菩薩峠』を読んでいる。
読み進むうちに、主人公の机竜之介の存在がどんどん薄くなり、なんだかよくわからない人物たちが入り乱れて、あっちゃこっちゃ動き回る展開が面白い。この雰囲気、何かに似てるな〜と思ったら、杉浦茂マンガの世界なのでは!
併せて『二笑亭奇譚〜五〇年目の再訪記』を読んでいる。
『大菩薩峠』が連載されていた同時代に、富豪が建てた謎の建築物に関するあれやこれや。まだ前半しか読んでないけど、節孔窓、和洋合体風呂、九畳の間、昇れぬ梯子、等々が出て来て興味深い。後半には赤瀬川原平の小説もあって、楽しみ、楽しみ!
合間にAmazonプライムで、小津安二郎監督の初トーキー作品『一人息子』を観る。
主演は飯田蝶子。1936年製作の映画なのに、すでにオバーさん女優なのは流石!

こんな本を読んだり、映画を見ていると、なんだか数十年前の、大きな地震の後にオリンピックが中止になった世界にタイムスリップしそうな気がしてきた、春分の日の昼さがり。

2021年2月16日火曜日

ネコピット初体験にゃ〜

Amazonで注文した品物でトラブルがあり返品することになった。
返送方法を確認したら、ネコピットを利用せよとの指示がある。
ネコピットとは何ぞや?
まずクロネコヤマト営業所に行く必要がある。
そこに設置してあるのが、ネコピットとゆーものらしー。
で、行ってみました。
営業所のカウンター付近でキョロキョロしても見当たらない、とゆーか、そもそもネコピットがどんなものなのかわからないのでスタッフにきーてみる。
「それです」と顎で指されたのは、机の上に置いてある小さなタブレット。
てっきりATMみたいな装置と思っていたので、まったく目に入らなかったのでありました。
事前にAmazonから送られてきたQRコードを画面にかざせばいいらしーのだが、なかなか読み取ってくれない。
数分間アクセクして判明したのは、読み取りカメラは、ネコピットの裏側にあること!
なんとか読み取らせて、プリントした伝票を窓口に持って行き、返送作業完了。
以前は送り状をあらかじめ自前で用意する必要があったので、その手間は省けるが、コンビニでの手続きは不可のため、直接クロネコヤマト営業所に行くのは、チトメンドー。

2021年1月30日土曜日

Flash引退記念ハイパーカード白黒スタック風Kindle本『ユキカバ』がAmazonから出ました!

 2020年12月31日、ついにFlashが引退したのを記念して、Flashよりもう〜んと早くに引退してしまったハイパーカードの白黒スタック風Kindle本『ユキカバ』を、Flashで作画してみました。 

思えば、20世紀末にFlashとハイパーカードに出会わなかったら、その後のボクのマンガ家人生も大きく変わってしまったことでしょう。 さて、これからはどんなソフトウェアと出会うことになるのか、少し楽しみでもあります。 

と言いながらも、ラフは紙に手描きなんですけどね。 

2021年1月24日日曜日

Amazon Prime Video で、山中貞雄3本立て!!!

 
大きな地震の十数年後、東京オリンピックが中止になった約100年前。 そんな、なにやら現在と似たような時代に生きた、味のある顎の長〜い風貌の、映画監督山中貞雄作品3本を、Amazon prime video で発見。 

これまで、国立映画アーカイブや、ラピュタ阿佐ヶ谷などであった山中貞雄特集を見逃していたけど、まさか Amazon prime video に山中貞雄作品があるとは。

 愉快な大河内伝次郎が大暴れする『丹下左膳余話百万両の壷』(1935年)、若くして気品と風格漂う原節子が美しい『河内山宗俊』(1936年)、そしてはからずも遺作となってしまった『人情紙風船』(1937年)。 

他の作品も見たいが、現存はこれら3本だけというのは、チトサビシイ

2021年1月1日金曜日

2021年あけましておめでとうございます

まっ、昨年中はいろいろありましたが、たぶん今年もいろいろあります。てなわけで、本年もヨロシクお願いします。

2020年12月15日火曜日

予約なしで行ける所シリーズ・パナソニック汐留美術館

今回の、予約なしで行ける所シリーズは、当ブログオススメ第1位の「パナソニック汐留美術館」。
思えば、2020年春以降、COVID-19パニックでいろんなミュージアムが、チケット販売方法で右往左往しました。
国立映画アーカイブのように、いまだに前売り指定席券のみで、当日フラッと入館できない所。(こーゆー所には全く行く気になれません。)
東京国立博物館のように、オンライン事前予約が必要だが、事前予約枚数に余裕があれば窓口でも販売可能という、中途半端な対応の所。(こーゆー対応の所が一番多いですが、元々平日の昼間はそれほど人が入ってなかったので、あんまり意味のない対応ではないかと。)
いろいろな対応をするミュージアムの中で、パナソニック汐留美術館は、公式Twitterで、「当館はご予約なしでご入館いただけます。」と宣言してます。
なんという潔さ!清々しささえ感じます。
てなわけで、最終日に『分離派建築会100年展』に行ってきました。
行くまでは、上記のような理由で、パナソニック汐留美術館にとても好感を持ってましたが、入り口で警備員なのかスタッフなのかわかりませんが、制服を着た人に「マスクをつけて!」と言われて、ちょっとガッカリ。
とは言え、ここで切れる老人に変身するのもアレですから、こんな時のための奥の手、首に巻いたネックゲートを鼻先までズリあげたところ、何事も無く入館することができたのでした。
まずはメデタシ、メデタシ。

2020年12月10日木曜日

予約なしで行ける所あれやこれや


COVID-19ショックで、2020年春以降、ミュージアムの多くが、窓口対応が中止になり、予約なしでは入館できなくなっていたが、秋あたりから、窓口対応も再開する所が増えてきた。 

窓口対応をする所、たとえば日比谷図書文化館では、入館時に緊急連絡先を紙に鉛筆で書いて提出する。 

一方、東京国立近代美術館みたいに、窓口対応再開後、連絡先を提出する事も無く、そのまま何事もなく入館出来るミュージアムもある。 何事もなくといっても、入館時に手指消毒と検温は強制される。どれだけ効果があるのかわからないが、とりあえず、なにか対策やってる感を出してはいる。 館内に入れば、以前と同じように動けるが、時々「マスクしろ!話をするな!人との距離をとれ!」とアナウンスが響き、とても鬱陶しい。

 で、人出の方は、客とスタッフの人数が同じくらい。 まぁ、平日昼間なら、COVID-19ショック以前もこんなものでしたがね。 

画像は、東京国立近代美術館4階の「眺めのよい部屋」。 自分以外誰もいない、貸し切り状態です。