2014年5月6日火曜日

マンガ全席第41話【マンガ深夜便】


マンガ家といえば徹夜だ。
とはいっても、昼も寝ないで夜も起きていたら、人間は死んでしまうので、この場合は単に昼夜が逆転しているだけなのだが。
この頃の徹夜のおともといえばラジオの深夜放送が定番だった。
ニッポン放送の「オールナイトニッポン」、TBSの「パックインミュージック」、文化放送の「セイヤング」、ラジオ関東の「ゴーゴーナイアガラ」、それぞれの好みの番組を聴きながら、朝焼けを迎えるまでペンを走らせる三人の若きマンガ家にこわいものなど何もなかった。
数十年後、すっかり中高年の体質になってしまい、徹夜ができなくなるなんて夢にも思わなかった三人だった。
(明日に続く)

2014年5月5日月曜日

マンガ全席第40話【良きライバルなのか】


時々はケンカしても、マンガ好きということでは共通な「3バカラス」のメンバーだから、たまには真面目にマンガについて語る事もある。
それぞれの作品を厳しく批評することもあるが、お互いにリスペクトもしているのだった。
しかし、マンガ以外のことでの対立は根深い。
それはエアコンの温度設定。
暑がりタイプの人間と、寒がりタイプの人間が、温度設定スイッチをめぐって戦うのは不毛である。
夫婦の離婚も、エアコンの温度設定が原因ということが多いらしいが、ましてや他人のマンガ家同士なら、争いは絶えない。
暑がりと寒がりの溝は深い。
(明日に続く)

2014年5月4日日曜日

マンガ全席第39話【机上の戦い】


これまで一人で孤独な作業を続けていたことにくらべると、マンガ仲間と一緒に机を並べて仕事をするのは楽しい…はずだったのだが。
仕事のやり方は、それぞれ微妙に違うので、お互いに気になり始めたら、たまらなくなる。
下がきの鉛筆線を消した時に出る消しゴムのカスを隣の席に散らかす、ベタ塗りを乾かすためのドライヤの熱風を浴びせかける、まるで小学生が席の隣同士でイザコザを起こすようなことになってしまったりする。
こんな時は、小学生と同じように席替えをして問題の解決をはかればなんとかなることもある。
ただ、3人の組み合わせだと席替えの組み合わせにも限度があり、必ずしもうまくいくとは限らない。何通りの組み合わせがあるのかは、3人とも計算に弱いので不明である。
(明日に続く)

2014年5月3日土曜日

マンガ全席第38話【禁止事項】


共通の仕事場で三人が集まって生活するとなると、いろいろと軋轢の生じる可能性がある。
それを未然に防ぐために、取り決めをすることになった。
仕事場なんだから、仕事以外の要素は排除するのが基本になる。
まずは、飲酒禁止。
タバコは当時は全員が喫煙者だったのでOK。
麻雀は三人でやれないこともないが、とりあえず禁止。
パチンコは、事務所のあるビルの1階がパチンコ屋さんなのでそこで楽しむことに決定。
同じく2階はキャバレーなので、それもそこでということになる。
ペットは意見が分かれたが、狭いスペースだし、仕事場には持ち込まない事に決めた。
いちばん問題になったのが、女性関係。
男ばかりのところに女性が入ると、何かと問題が起きそうなので、これは絶対に禁止ということで意見があった。
まぁ、三人とも全然もてないので、そんなことは気にする事ではなかったのであるが。
まさに杞憂。
(明日に続く)

2014年5月2日金曜日

マンガ全席第37話【記念写真】


まだデジカメがなかった時代、撮影した写真はすぐに見る事はできなかった。
数ヶ月後に現像に出してできあがった写真を見たら、ピンぼけだったり、目をつむっていたり、結果を見るまでハラハラドキドキしたものだった。
この三人も事務所開きの日に記念撮影したものの、どのように写ったかを確認するにはかなりの時間が必要だった。
で、その結果といえば、みごとに三人の顔は画面に入っていなくて、背景のボードが堂々と画面を占めていた。
そのボードに書かれた仕事のスケジュールは、まったくのデタラメ。
日付を見たら4月1日だったので、たぶんエイプリルフールのつもりだったのだろう。
(明日に続く)

2014年5月1日木曜日

マンガ全席第36話【出社初日】


マンガ同人誌「またずれ草」のメンバーも少年期から青年期を迎え人生の岐路に立つ年代になってきた。学生時代にデビューしたものの卒業を目前にして悩むもの、家業を継ぐべきかマンガを続けるか悩むもの、等々人生いろいろである。
そんな中、あんまり深くものごとを考えない三人が集まって、会社ごっこのようなことをはじめることになった。本人達はスタジオ・ゼロの現代版なんて勝手に思っているが、実態はそんないいものではなく、ただ共同の仕事場を構えたという、ただそれだけのことにすぎないのである。
それでも、まぁ新しい事を始めるのは妙に高揚感があるもので、全員張り切って出社第一日目を迎えた。
わずか三人とはいえ、組織には名前が必要である。
三羽烏と三ばか大将をひっかけて『3バカラス』と命名した。発音はスリーバカラスで、なにやら末期のGSのバンド名のようでもある。
感動の出社第一日目は、ネームプレートをドアにつけることから始まった。
その後は室内の掃除で大汗をかく三人だった。
日頃の運動不足で弱った体の三人は、掃除だけで疲れてしまい、その日は仕事もせずにそのまま帰宅しようということになる。元々それほど仕事をしていないから、一日くらい机に向かわなくてもどうってことはないのだった。
(明日に続く)

2014年4月17日木曜日

四六版ブックカバーを探して


ここんとこ四六版のブックカバーが欲しくて探しまわってみたんですが、文庫サイズはけっこう見かけるのに四六版のブックカバーはなかなかみつかりませんでした。
たまに見かけても、なにやら革製の栞が複数ついていたり、カード入れもあったりして、なんだか重厚長大路線をひた走って滅亡しかけた往年のシステム手帳のできそこないみたいなものばかりです。
欲しいのは、薄くてよけいなものがついていなくて、シンプルな四六版ブックカバーなのにと思いつつ、四六のガマみたいな汗をかきながら、何カ所かまわってみたものの、なかなかコレといったものが見つかりませんでした。
そんな中、Amazon で見つけたのがこの etranger di costarica ブックカバー四六判 LIZARD アイボリー LZD-62-01というものでした。
やや安っぽくて(実際安いです)ペラペラ感はありますが、本をカバーする仕事はちゃんとやってくれているので、いまのところは満足しています。
開いた本の上に置いた文鎮がわりの古いiPodは、現在はUSBメモリとして余生をおくっていますが、実はアップルストアでしか入手できなかったカラーのものです。
今となってはそんなこと誰も覚えていませんね。

2014年4月16日水曜日

岩手放送から広島弁アナウンス?


愛聴ラジオ番組のひとつが、岩手放送IBCラジオ「イヤー、マイッタマイッタ」です。
IBCの名物コンビ水越アナと大塚アナが、リスナーからの投稿「まいった話」を、独特のテイストでゆる~く紹介する番組で、ネット配信にはタイムラグがあるので今頃になってやっと3月分を聴いています。
3月20日放送分を聴いていたら突如広島弁風岩手弁の音声が流れてきたので、あれっと思っていたところ、どうやら今回は水越アナはお休みで、代役として若手アナウンサーが大塚アナの相手をしているようでした。
他のIBC岩手放送の番組でも大塚アナとコンビを組んでいる広島出身のアナウンサーのようで、いつものコンビもいいけど、たまには違う組み合わせも面白いもんだと思いました。マンガ家と原作者との組み合わせのようなものかも知れませんね。
4月から始まったradikoプレミアムなら、リアルタイムでこの番組を聴くこともできるのですが、月額350円に躊躇しているところです。この金額、妥当と言えるんでしょうか?有料アプリとして350円ならまだしも、毎月350円というのはちょっとアレな感じがします。

2014年4月11日金曜日

iDrawをApp Storeからダウンロードしたらアイコンがキラキラ

MavericksだとApp Storeからダウンロードした直後はアプリのアイコンがキラキラするというのを聞いていたが、今回初めて目にしたので記念にスクリーンショットを撮ってみた。
実用的意味はないがちょっと楽しい。
で、今回の画像は、先日同じくApp StoreからダウンロードしたPixelmatorでスクリーンショットを開いて、矢印とキラキラの文字を入れたが、あの業界標準ソフトで同じことをやるよりも数倍素早くササッとできた。
ということで、iDrawPixelmatorで、合計5500円なり。これであの業界標準ソフトのアレとアレに匹敵する(と言っても100%ではない)んだからいいね!

次はFLASHに匹敵するようなアプリの出現を望む、桜舞い散る春の昼下がり。

2014年4月9日水曜日

iBooks Authorで簡単に本が作れるのか


「iPad用の美しいマルチタッチのテキストブックが誰でも作れるようになる」という iBooks Author をダウンロードして、ちょっとさわってみた。
デジタルブックみたいなものを作るアプリでは、その昔 Hyper Card があったが、この iBooks Author のウリは iPad で表示できるところ。
テンプレートを選択して、それにコンテンツをあてはめていくのが基本的な使い方らしい。
この感じ、何かに似ていると思ったら、今は亡き iWeb の操作法に近い気がする。
大きな共通点は、iWeb も iBooks Author も、テンプレートの範囲内なら何も考えなくていいが、ちょっと何かしたいと思ったら、どうやっていいのかわからなくなる点かもしれない。
Hyper Card のハイパートークのような、ちょっとしたスクリプトが書けるようになれば、もっと使いやすいのではないだろうか。
…とえらそーなことを言いながら、試作した結果がこれ。
iPad での横向き表示は成功したが縦向きはご覧の通りにグチャグチャのレイアウトになってしまった。
でも、自分で作ったブックが iPad で表示されるのは気持ちがいい。
これだけ楽しめれば既に元がとれた感はある。
いや、アップルが提供する無料アプリなので、そもそも元はないんですが。

2014年4月8日火曜日

トークマスターⅡ(初代iPodじゃないよ)復活!


充電ができなくなっていてそろそろ寿命かと思っていたトークマスターⅡ
処分する前に、ふと販売元のサイトをみたらリコール告知(無償電交換プログラム)があった。
こんな場合、自分の所有しているのはリコール対象外という事が多いが、今回はズバリ該当!
すぐに連絡したらヤマト運輸のオニーさんが回収にやってきて、数日後無事にカムバック。
ちゃんと充電もできて完全復活のトークマスターⅡ。
やけを起こして捨てなくてよかった〜。
電源オンで"HELLO"とご挨拶、メデタシメデタシ。

2014年4月7日月曜日

マンガ全席第35話【リンゴの妄想】


このマンガの1コマ目で「リンゴをかじると血が出ませんか?」と言っているのは、当時のコマーシャルのセリフ。
この頃は、リンゴといえばこれをイメージしたものだ。
現代でリンゴといえば、アップルコンピュータだろう。
リンゴをかじった小津クン、血は出なかったけど何かが閃いた。
ひとくちかじった跡の残るリンゴが、自分の未来に何か関係があるような気がしてならなかったが、それが何かは全然わからない。
コンピュータという言葉は聞いたことがあったが、マウスもタブレットも聞いた事も見た事もなかったこの時代、まさか21世紀までマンガ家として活動して、アップルのコンピュータで原稿を制作しデータで渡すなんてことになるとは夢にも思わなかった小津クンだった。
(いつになるかわからないけど、次回に続く)

2014年4月6日日曜日

マンガ全席第34話【平日昼間に集まる人々】


売れないマンガ家のいちばんいいところ、それは時間にしばられないこと。
たいして仕事をしていないので、毎日締切に追われるようなスケジュールではない。
ゆえに平日昼間にブラブラする生活をおくっている。
ただし近所の住民からは怪しまれるかもしれない。
学生に見られたり、浪人に見られたり、夜のショーバイに見られたり、とにかくサラリーマンではないなと思われる。
ところで、昔のプロ野球はダブルヘッダーというのがあった。
昼間からまず第一試合があり、少し休んで夕方にかけて第二試合を行い、その間入れ替え無しで楽しめるというものだ。相当時間がないと楽しめない興業ではある。
で、相当時間があるというか、ヒマを持て余している売れないマンガ家約二名は、まだドームではなかった後楽園球場にやってきた。
しかしこの日は、国民的人気選手の引退試合ということもあり、平日にもかかわらず大勢の観客がつめかけていた。おそらく仕事をさぼってやってきたサラリーマンと思われるスーツ姿の人もかなり見受けられる。この日ばかりは、売れないマンガ家もサラリーマンも、引退する選手に声援をおくり、その最終打席は併殺だった。嗚呼!
(明日に続く)

2014年4月5日土曜日

マンガ全席第33話【家出少年に説得】


かけだし漫画家の小津クンにも少しはファンがいる。
中には単なるマンガの読者でなく、漫画家志望の少年もいる。
そんな漫画家志望少年にとって、天才的な漫画家に対しては「ああなりたいな〜」という憧れだけだろうが、小津クン程度の漫画家なら「これくらいならボクでもなれるんとちゃう?よしなろう!」と思えてしまう。
ある日の事、漫画家志望少年が家出をして小津クンのところに向かっているとの連絡が警察から入って来た。
面識はないものの、何度か手紙のやりとりをしたことがある少年だった。
そんな手紙の中で小津クンは「キミはなかなかセンスがあるから何かあったら訪ねておいでよ」なんてテキトーな事を書いていたもんだから、それを真に受けた少年が家出して、向かっていると言うわけだ。
来てもらっても、昔の徒弟制度の時代じゃないから弟子入りなんてこともできないし、そのうちアシスタントを頼むかもしれないから、今日の所はひとまずウチに帰ってね!なんて説得しようとあれこれ考えていたがその必要は全くなかった。
雑誌に掲載されている住所をたよりに小津クンの住むアパートにやってきた家出漫画少年は、そのあまりのボロっちさにガッカリして、そのまま家に帰るのだった。ある意味、小津クンがグダグダ言うよりもよっぽど説得力のあるのが今の小津クンの生活ぶりだったのだ。とは言っても、小津クン自身はそれなりに楽しんでいるんですけどね。

2014年4月4日金曜日

マンガ全席第32話【ゲタばきデート】


1970年代のラジオは深夜放送全盛時代で、リスナーを招待しての公開録音コンサートがよくあった。
おカネのない小津クンは、このような催しによく応募していた。
応募するのはメールではなくハガキで、料金が7円から10円になった頃のことだ。
コンサートに出演するのは主にフォークソング系で、その中でもゲタばきがトレードマークだったのが、その頃「赤色エレジー」がヒットしていた、あがた森魚さん。
それに影響されてか、小津クンもゲタばきで公開録音コンサートにやってきたのだが、入り口でとがめられ、スリッパに履き替えさせられた。
ステージの上でのゲタは許されても、客席のゲタばきは許されないのだった。
めったにないデートなのに、履き替えたゲタをビニール袋に入れて、スリッパでペタペタ歩く姿では恋は生まれないのだった。愛は愛とて何にもならない。
(明日に続く)

2014年4月3日木曜日

マンガ全席第31話【個人情報住所篇】


昨日の電話番号ネタに続いて、今日は住所番地ネタ。
電話番号は流出してもまぁなんとかなる。イタズラ電話がいっぱいかかってきても、最終的にコードを抜いてしまえば一切呼び出しベルはならなくなる。
その点、住所が流出すると直接の影響があるので対処も困難になる。
情報流出ではないが、昔はマンガ雑誌のページの欄外に、「●●先生に励ましのお便りを出そう、住所は●●県●●市●●町●丁目●番地」などと詳細な住所が掲載されていた。
小津クンも子供のころは、そんな雑誌の住所をたよりに愛読するマンガ家さんのところに行ったものだが、時は流れいまや読者から訪問されるようになったわけだ。
しかし訪れる子供達は、かならずしも小津クンの熱烈な愛読者というわけでもない。たまたま自分の行ける範囲に小津クンが住んでいたのでやって来たなんてのもいる。サイン帳にサインしてくれというのでサイン帳を見たら、前のページには毒蝮三太夫のサインがあったりするのは、たぶん近所にラジオ番組の中継に来た時にもらったものだろう。
とは言え、数少ない読者をむげにするのもはばかられるので、お菓子をサービスしたり部屋にあげてマンガを読ませてやったりする。その結果、だんだん来訪者が芋づる式に増えて、放課後は毎日託児所状態になるのだった。
(明日に続く)

2014年4月2日水曜日

マンガ全席第30話【個人情報電話篇】


作者の立場からすると、マンガは作画するときよりも、構想を練っている時が一番楽しい。
構想が固まった段階で内容は完成しているのだが、作者以外にはイメージが見えないので、他の人にもわかるようにするのが、実際の画稿作成作業である。
そんなマンガの原稿制作は、読むスピードにくらべて桁違いに時間がかかるので、描いているうちにあきてくることがある。そんな時は背景で遊んでみたりする。群衆シーンの中に全裸の人物を配置したり、背景の看板に架空の商品名を表記してみたりだ。
いちばん安易なのが、看板の広告の電話番号。固定電話をひいたばかりの小津クンは、つい調子にのって自分の電話番号を書いてしまった。
その日から、イタズラ電話がちょくちょくかかるようになってしまい、後悔の日々がしばらく続くのだった。現代なら、うっかり自分のメールアドレスを書いてしまい、迷惑メールに悲鳴をあげるところでしょうか。
(明日に続く)

2014年4月1日火曜日

マンガ全席第29話【マンガ家専業宣言】


とりあえず学生でもありマンガ家でもある小津クンの生活は、まさに二足のワラジをはく毎日である。
しかし、ひとつ問題があった。
住んでいる場所と、通学する場所が離れすぎていたのだ。
そもそも上京して来た時に、何も考えずにマンガ同人誌「またずれ草」のメンバーが多く住む練馬区に居をかまえてしまい、通学する場所は全然関係ない吉祥寺というのが失敗の原因だった。
元々人ごみが苦手なのに、慣れないラッシュの電車通学は苦痛以外のなにものでもない。そんなわけで、いつしか学校への道が遠くなる。
結局、現実は学業も漫画家稼業もどっちつかずでパッとしなくなり、二足のワラジどころか、二兎を追う者は一兎をも得ずといった結果になってしまった。
そこで苦し紛れのマンガ家専業宣言だったが、マンガ家休業宣言にならないようにね、小津クン!
(明日に続く)

2014年3月31日月曜日

Pixelmator+ColorSync=?

画像ソフトのPixelmator(AppStoreで3000円)をMacBookProRetinaにインストールしてみた。
Mac専用というのがいいね!
もちろんMavericksにも対応している。

ざっとみたところペイントソフトのようだが、ドローソフトの要素もあるようで、例えると往年のDenebaのグラフィックソフトartWORKSみたいである…と言ったらよけいにわかりにくいか。
このPixelmatorで作ったRGB画像をColorSyncで開いてCMYK書き出したら、ちゃんとした印刷物の原稿になるんでしょうかね。
それと、どうにも腑に落ちないのが、色調補正メニューが見当たらないこと。command+kでトーンカーブが出てきたりするので、そのうちメニューのどこかで発見するとは思うが。

果たしてPixelmatorをバリバリ使いこなせる日が来るのか?

2014年3月24日月曜日

二冊の『絵本ジョンレノンセンス』


最近お気に入りの古本屋さんが「古書コンコ堂」。
図書館にあるような本、なにかの賞をとった本、ベストセラーになった本、電子書籍になった本等はあんまりない。
こじんまりとした店内は、自分の部屋の本棚を見ているようで落ち着ける。
そんなコンコ堂で面白そうな本を見つけて買って帰ったら、自分の部屋の本棚に同じ本があったなんてこともある。
たとえばこの『絵本ジョンレノンセンス』。
コンコ堂で見つけた時も、これ読んだ気がするな〜と思ったが、パラパラ頁をめくったらどーも読んだ記憶がないので買って帰った。
一日に数頁ずつちょっとずつ読んでいたが、内容に関して既読感が全然ないのでやっぱり初見なんだと思っていたのに、さっきふと目の前の本棚に目をやったら、この本の背表紙が視界に入って来た。
奥付を見たら、元々持っていたのは1980年の7刷(定価980円、まだバーコードがない)で、今回入手したのは1998年の28刷(定価1400円)だった。
二度あることは三度あるというから、この本をまたもう一度どこかで買うような気がしてきた。
さて、次はいつ、どこでなのか?

●結論
やっぱりMacBookProはUSキーボードにかぎるね。

2014年3月16日日曜日

脱原発信金のススメ



脱原発宣言の城南信用金庫は中高年にやさしい金融機関です。
ロビーで待つ間に、オネーサンがお茶と飴を持ってきてくれます。
もちろんカウンターには老眼鏡(笑)も置いてあります。
残念なのは、キャッシュカード発行が有料であること。
でもキャッシュカードを持たなければカードがらみのトラブルにも巻き込まれない訳で、これはこれでセキュリティ上も良い事かもしれません。
そんなわけで出金時には伝票に記入捺印して窓口に持っていきます。
そしてオネーサンに名前を呼ばれるまでしばしソファーに座って、前述のお茶と飴をいただきます。
店内も混んでいないので、他の金融機関のように、なんだか殺気立ってカードを握りしめた人々の列に並んでイライラすることもなく、精神衛生上もよろしいかと。

2014年3月7日金曜日

マンガ全席第28話【原稿のヨゴレ】


マンガの原稿はきれいなものから、そうでないものまでいろいろある。
修正部分が全然ないきれいな原稿から、二重三重にポスターカラーで修正して表面がゴワゴワになったものや、切ったり貼ったりの部分がいっぱいで原稿の裏をひっくり返したらセロテープがベタベタなんてのもある。
小津クンの原稿は、その中間あたりのヨゴレ具合で、可もなく不可もなしといったところか。まァ、原稿の内容も似たり寄ったりとも言えるが。
どちらにしても、紙原稿時代ならではのエピソードである。
現在のようなデータ原稿の時代から見ると、起こりえないエピソードとも言える。
データ原稿といっても、今のようにネット経由ではなく、当初はフロッピーディスク(FD)が中心だったので、本格的なマンガ原稿をこれで入稿するのには無理があった。
そこで次にやって来たのが光磁気ディスクとも呼ばれるMOだった。このMOならFDに比べて容量が大きいので、マンガ原稿の受け渡しも可能だった。しかし、FDに比べてMOは高価だったので、ディスクの表面に「要返却」なんて文字が書かれ、1枚のMOが何度も行き来していたのは歴史的事実である。
手から手へと渡るうちに、タバコのヤニやらコーヒーのシズクやらがMOの表面についたりして、だんだん汚れてくるのが常だった。
データ原稿なのにヨゴレがつくという、ある意味において過渡的な媒体がMOだったのかもしれない…などと、別に感慨に耽るような内容のマンガではないのだった。
(いつになるかわからないけど、次回に続く)

2014年3月6日木曜日

マンガ全席第27話【研鑽の日々】


マンガ家としての輝かしい未来を夢見て、研鑽の日々をおくる小津クンの日々は忙しい。
映画『イージーライダー』を見たり、小説『赤頭巾ちゃん気をつけて』を読んだり、時間はいくらあっても足りない毎日である。
しかしながら、映画を見たり小説を読んだりすることは、将来のマンガ家生活にはそれほど重要ではない。いちばん大事なのはペンを持つ事だ。
そんな小津クンが、ペンを手にして今いちばん熱心に取り組んでいるのは、いつの日か著書のサイン会でおこなう予定のサインの練習。
あんまり崩しすぎると読めないし、きちんと書きすぎると単なる署名になってしまうしで、サインもなかなか難しい。
そんなことする暇があるのならマンガの原稿を描けよ!と叫ぶハエのセリフは100%正しいのだった。
それにしても最近ハエの姿をあんまり見なくなったね。
今回のオチとは関係ないけど、映画版『赤頭巾ちゃん気をつけて』に出演した森和代チャンも可愛かったね。
(明日に続く)

2014年3月5日水曜日

マンガ全席第26話【原作是非論争】


マンガは絵が大事なのか、話が大事なのか。
そもそもマンガは絵と話でできている、絵と話が合体したものなら絵物語とどうちがうんだ、とか考え始めたら夜も眠れなくなる。
マンガ同人誌「またずれ草」の面々の間でも、そんなある意味不毛な論争が続いていた。
絵はヘタだけど話が面白いタイプ、絵はうまいが話がダメなタイプ、絵もそこそこ話もそこそこなタイプ、いろんなタイプの同人達の目下の論争のテーマは、マンガの原作は是か非かというものだった。
まぁ、読者としてはマンガに原作があろうとなかろうと、面白ければそれでいいのである。
で、マンガの描き手として一番ダメなのは、絵もダメ、話もダメ、というタイプというのは自明の理なのだった。
(明日に続く)

2014年3月4日火曜日

マンガ全席第25話【名刺交換】


いろんな人が集まるパーティだから、タダメシを食らうだけでなく地道に営業活動もおこなう小津クンだった。
まずは人脈作りの第一歩として名刺配りから始まる。
プリンタで自前の名刺を作るなんて時代はまだまだ未来の事で、この頃はお金を工面して印刷屋さんに頼むしかなかった。
お金のない小津クンの名刺は、なんとゴム版による手作り名刺だった。
今でこそ、そんな名刺を渡したら「わ〜手作り感100%でかわい〜」とか言われそうだが、当時はただ金欠のなせる技だった。
そんなにも苦労して作った名刺が、飲みものが入ったグラスの下でコースターがわりに使われているのを見て、静かに涙ぐむ小津クンだった。
そもそも名刺を配って人脈作りなんて発想が、夢多きマンガ青年にはそぐわないのにね。
(明日に続く)

2014年3月3日月曜日

マンガ全席第24話【マンガ賞パーティ】


出版社が制定するマンガ賞は授賞式のあとに祝賀パーティがある。
マンガ同人誌「またずれ草」同人にも招待状は届く。
ただし壇上で受賞の挨拶をしたりするようなことはない。その他大勢のにぎやかしみたいなものだ。
出席する小津クンたちの目的はただひとつ、パーティの料理でその日の食費の一食分を浮かす事だけ。
中央の大テーブルに並べられた料理の前に陣取り、下品にムシャムシャやって周囲の顰蹙をかうのだった。
(明日に続く)

2014年3月2日日曜日

マンガ全席第23話【真夏の編集部】

今と違って、昔の出版社はあけっぴろげだった。
社内に入る為のチェックなんか全然なくて、勝手に編集部まで入っていけたものだ。
ただ、いきなり行っても誰もいないなんてことがよくあるので、原稿持ち込みにもTPOが大事なのだった。
このマンガの編集部の場合は、夏の晴れた日の平日が狙い目。
そんな日は、男性編集部員のほとんどは在席している。ただし机の前でなく、窓際に集中している。
窓際と言っても閑職に追いやられたわけではない。隣接する女子校の屋上プールがそこからよく見えるからなのだ。
そんな日にやってきた小津クンも編集者達に混じって窓際に立ち眼下のプールを眺めるのだった。真夏の昼の夢のようなひとときだった。
(明日に続く)


2014年3月1日土曜日

マンガ全席第22話【たびかさなる打ち合わせ】


同人誌はともかく、商業誌のマンガとなると、作者が勝手に描けばいいってもんでもない。
担当編集者との綿密な打ち合わせも必要になる。
作画前のネーム段階で、編集側がツベコベ、いや、アレコレ意見を出して来て修正していく作業である。漫画家側からすると、内容が面白ければ打ち合わせ1回でゴーサインを出してほしいものだが、なんだかんだあって何回も手を入れるのが普通らしい。だんだん経験を積んでくると、このへんの呼吸がわかってきて、最初のネームではわざと不完全な構成にして、つっこみどころを用意したりすることもある。
で、結局のところゴーサインが出たのは、一番最初のバージョンのネームだったりすることもある。なぜ、そんなことがあるかというと、何回も打ち合わせをして、よけいな口出し、いや、的確な助言を出してきたと自負する編集者自身が、最初のバージョンがどうだったかを覚えていないことがよくあるからだ。
というわけで、漫画家と編集者の打ち合わせのほとんどは時間の浪費である。しかし、そんな中から別の発想が出てくることもあるから、あながち無駄とも言えないのである。じゃあ、打ち合わせはしたほうがいいのか、しないほうがいいのか、どっちなんだと言われそうだが、世の中のほとんどの問題と同じで、そんなのどっちでもいいや!というのが結論である。
(明日に続く)

2014年2月21日金曜日

久しぶりにCDを買いました。Hi,how are youの『?LDK』です。


京都のバンドHi,how are youの『?LDK』というアルバム。
全体に流れるヘナヘナ感が、昔のソノシートを聴いているようなカンジ♫

で、これをiPhoneで聴きながら東京メトロ東西線に乗っていると、いつのまにか京都市営地下鉄東西線に乗っているような気がしてきて、思わず京都市役所前駅で下車してJET SET KYOTOに行ってしまいそうになる、そんなサウンド♫

iTunes Storeで買うと1200円ですが、あえて1500円のディスクをJET SET KYOTO(ここで買うと手作り感ありすぎのオマケCDRがついてきます)で買いました。ついでにJET SET KYOTO POINT CARDまで作ってしまいました。

えーと、またまた関係ないんですが、iPhone5につけているのは、大昔に何かのMac関連イベントでもらったEudora ARTのネックストラップ。Eudora(ちょっと個性的なポストマンの起動画面が印象的でした)とはメールソフトの名称だと思うが、Eudora ARTというのは記憶にないです。

2014年2月13日木曜日

『明治日本の植民地支配』と『ジャーナリズム考』を読んでいる。ついでにiPhone5にウクレレ用のピッチパイプの紐。


なんとなく併読しているこの二冊の組み合わせ、内容に関連があるのかないのかよくわからないが、ちょっとずつ交互に読んでいる。
いまのところ、読んだページ数では、前者の方がリードしている。
それにしても、『明治日本の植民地支配』(厚さ約2cm)の方はともかく、『ジャーナリズム考』(約5cm)は最後まで読めるかどうか心配になりそうなページ数ではある。たぶん今月中の読了は無理でしょう。
えーと、関係ないですが、iPhone5につけている紐はウクレレ用のピッチパイプについていたものです。意外と使い勝手がよいもんで。

2014年2月9日日曜日

タメタロー「日経マネー」表紙を飾る!


日経マネー1998年9月号に初登場以来苦節(?)16年、ついに『鐘尾為太郎の冒険』の主人公タメタローが「日経マネー2014年3月号増刊・出遅れNISAお助けガイド」で表紙を飾りました!
初登場時は若者だったタメタローも、いまや妻子と暮らす中年になり、ますますパワーアップしています。本号には、タメタローの兄タメゴロー(兄なのにゴロー)も登場するマンガも再録されてます。
ちなみに2月13日はNISAの日だそうです。いや、冗談じゃなくホントです。

2014年2月7日金曜日

マンガ全席第21話【連載の長短】

漫画家の仕事に契約書というものはない。今はどうかわからないが、小津クンがかけだし漫画家だった約40年前頃はそうだった。
連載の回数なんて、とてもあやふやなものだった。
打ち合わせに時間をかけて満を持してスタートした作品がすぐ終わったり、穴埋め読み切り作品が何年も続く連載マンガになったりもするから、意外性があって面白いと言えば面白い。
驚くべき事に、原稿料のとりきめもほとんどない。
入金があってはじめて、ページあたりの原稿料がわかったりする。これってビジネスなのかとも思うが、よくいえば牧歌的な時代であった。
後年、小津クンもだんだん評価されて新聞やマンガ雑誌以外の雑誌などでも仕事をするようになり、マンガ雑誌の原稿料があまりに安い事に気付くのだった。
本来ならば、マンガがメインのマンガ雑誌の方が、原稿料も手厚いのが道理だと思うのだが、果たして現在はどうなのであろうか。
アシスタントが何人か必要な体制のマンガ家の場合は、連載が終わったらトータル赤字だったなんてこともあるという。このようなのを「連載貧乏」というらしいが、漫画家というものが職業として成り立つのか心配になりそうなエピソードではある。
(いつになるかわからないけど、次回に続く)


2014年2月6日木曜日

マンガ全席第20話【食の恩】

専属契約を結んでいないかぎり、どこの出版社の雑誌で仕事をしようと、それは漫画家の自由なのだが、そこはそれ、なんとなく○○社系という感じになってしまう。
その理由はいろいろあるが、小津クンの場合は単純である。
打ち合わせ時に編集部でいろんなものを食べさせてもらう機会があるのだが、ここの編集部はロシア料理店から美味しい「ビフテキ弁当」の出前をとってくれるのだ。
他社の場合だと、社員食堂に連れていかれて「残業定食」なるものをふるまわれたりするだけだからこの差は大きい。
残業とビフテキの勝負なら、ビフテキの勝利は、火を見るより明らかなのだった。
それにしても、最近あんまりビフテキって言わなくなったね。
(明日に続く)


2014年2月5日水曜日

マンガ全席第19話【デヴューいろいろ】

漫画家デヴューの方法はいろいろある。
以前は雑誌デヴューしか道はなかったが、インターネットの時代になり様々な道が開けた。これからも、いろんな方法でデヴューする漫画家が出てくるだろう。
しかし、実はデヴューよりも、その後の活動のほうが肝心なのである。
これは今も昔も変わらない。
(明日に続く)


2014年2月4日火曜日

マンガ全席第18話【返却原稿】

貸本単行本時代のマンガ原稿の扱いはひどくて、漫画家に返却しないでゴミ箱に捨てられたこともあったらしい。さすがに雑誌時代になってからはそんなことはなかったが、返却段階でちょっとしたミスが起きる事はあった。
連載作品のうち、ある回の分だけ紛失なんてことがたまにはある。このマンガのように、他の漫画家の原稿が返却されることもある。いや、自分の原稿じゃない場合は返却とは言わないか。
これからは紙原稿からデータ原稿への移行がさらに加速するだろうから、未来の漫画界ではこんな事件は起きないであろう。未来に漫画界が続いていればだけど。
(明日に続く)


2014年2月3日月曜日

マンガ全席第17話【アングラ】



思えば1970年代はアングラ全盛時代だった。
でも全盛ということは、その時点で、もうアングラとはいえないような気もする。
その後は、インディーズ、オルタナ(?)などと呼称は変わったが、まぁ商業的な主流とは一線を画しているということか。
ただ、実力が不足していて表舞台に立てないのに、アングラだ〜っと吠えている者に未来はない。本物はどんな環境でも、いつかは出てくるものだし、そうじゃないものは結局は残らない。
(明日に続く)

2014年2月2日日曜日

マンガ全席第16話【ロックvs.猿】

その昔、日本語によるロックは是か非かという論争があった。
ロックなんかやってる奴なんてロクなもんじゃないと思われていた時代だ。あんなもん若い時だけやるもんだよとも言われていた。しかし、今や中高年化してはいるが、現役でロックな人もまだまだがんばっている。まさに、継続は力なり…などというのがこのマンガのテーマではない。
1970年頃の、ある日のこと、マンガ同人誌「またずれ草」の面々は、池袋駅東口の歩行者天国の余興で、猿回しとロックバンドがパフォーマンスを繰り広げているところに遭遇した。
なんと!そのバンドは、若き日の「はっぴいえんど」だったのだ。
「はっぴいえんど」の中心メンバーで、先頃急逝された大瀧詠一さんの若き姿もそこにあった。
ロックもマンガも若かった、クールジャパンなんて言葉もなかった頃のエピソードである。
マンガもロックも猿回しも、その頃と21世紀の今では、とりまく環境も大きく変わっている。
まさかこんな21世紀になるとは、想像すらできなかった20世紀のマンガ青年と猿たちであった。
(明日に続く)


2014年2月1日土曜日

マンガ全席第15話【ベトナムに平和を】


約40年前にベトナム戦争があった。その前には朝鮮戦争があった、というか今でも正確には休戦状態らしい。ベトナム戦争の後には、イラク戦争もあった。これからもアメリカがらみの戦争は続くのだろう。
約40年前のマンガ青年達も、社会に対して発言してはいたが、その効果はほとんどなかったように思える。
そして約40年後、アメリカがらみの戦争に積極的に加担したがってる人たちの声が大きくなってきた。昔のマンガ青年達もマンガ中高年になってはいるが、社会の対して再び声をあげようと、毎週金曜日に行われる国会周辺デモに時々は出かけたりしてはみるものも、効果のほどは定かではない。
作中のベルイマンとは、映画監督のベルイマンのことである。またずれ草のメンバーは、池袋文芸坐の特集か何かで観て、その名前を口に出してはいるが、その実、内容はあまり理解していないのだった。
(明日に続く)

2014年1月31日金曜日

『もっと自由に働きたい』を読んでいる


この本、図書館では「人生訓」のコーナーに分類されてましたが、ネガティブから〜ポジティブ!になれる内容のような気がする。
全体を通してのヘラヘラ感(いい意味でね)に好感がもてるよ。


2014年1月26日日曜日

Retinaはドレティな?


先日のこと、MacBookProのRetinaモデルと非Retinaモデルを比較してその違いを確認しようと、Apple Store 銀座に行ったら混雑していてなかなかスタッフが相手をしてくれない。
もうすぐ接客が終わりそうなスタッフの横で、お客さんとの会話をきくともなくきいていたら、もう今にも買いそうな段階に入っていた。
そのお客さん曰く、家では有線でネット接続なんだけど、MacBookProはどうやってつなぐのかとの質問。ソレに対してスタッフは無線ルータがないと…とかなんとかの答えで、そのお客さんも購入に踏み切れない様子だったので、つい声をかけてしまった。
「無線ルータの代わりに、インターネット共有をオンにしてwifi接続すればいいんじゃないですか」と。(ほんとおせっかいだね。)
ありがとうございます、とスタッフは返答したものの、そのお客さんとの話もまだ続きそうだったので、その場をあとにしたのだったが、なんかまちがったこと言ったかなぁ…。

で、肝心のRetinaモデルと非Retinaモデルの比較だが、店内に置いてあるどれがそうなのやら結局よくわからなかった。
目を奪うくらい素晴らしいらしいRetinaだが、もしかして老眼世代には判別不可能なのだろうか?

2014年1月18日土曜日

広島風お好み焼き屋でジャズライブ

今夜は MITCH TOMMY & SHOWのライブを、広島風お好み焼き屋さん「ケンタウロス」で楽しんできました。
静かな曲のときには、ヘラが鉄板に当たる音が響き、お好み焼き屋ライブらしい盛り上がりでした。
会場では数十年ぶりに会う人の顔がよくわからなかったり、Facebookではお馴染みなので久しぶりと挨拶したら初対面だったりと、いろんな出会いがありました。
プロモータさんに、ギターの富永寛之さんを紹介してもらって、がっちり握手までしてしまいました。
今夜はギターだけでしたが、あの太い指で小さなウクレレ(NUTSCO 3M)を驚異的なテクニックで弾くTOMMYさんの演奏はライブでも冴えてました。
ライブが終わって、店の外に出たら雪だった。

2014年1月13日月曜日

電子書籍版ユキウシが出ました!


電子書籍版『ユキウシ』の公開が、eBookJapanより2014年1月10日にスタートしました。
アンドロイド版との大きな違いは、iPhoneやiPadでも読めることです。内容もアンドロイド版よりは少しだけ増量しています。
アンドロイド版は広告が出ますが、こちらは出ません。少しだけ立ち読みもできます。
ただし有料なんです。でも、紙の単行本よりは、お得なプライスです。
色もないし、音もないし、まるでサイレント映画のようですが、そのぶん飽きがこなくて長く楽しめるマンガです。
基本的には、ひとこまマンガの連作で、最後のページに来る頃には、最初の頃の内容は忘れているでしょうから、また新たな感覚で楽しめます。
昔の記憶は鮮明なのに、最近の事はすぐ忘れるような世代には最適かも(笑)しれません。

2014年1月8日水曜日

マンガ全席第14話【絵馬の効用】


マンガ全席第14話【絵馬の効用】
運も実力のうちという言葉がある。
漫画家に才能は必要だが、才能だけでうまくいくものでもない。
そんなこんなで、連載マンガの依頼がきますようにと、神様にお願いして絵馬を奉納した小津クンだった。
それが功を奏したのか、ひょんなことから、穴埋めではあるが連載の依頼がきた。
絵馬に書いた「願」が「願」になっていたのは、連載中の漫画家のセンセイの骨が折れるように呪いをかけたわけではなくて、単に漢字をまちがえただけである。本人は、ケガの功名だったなんて言ってるが、この場合その使い方は正しくない。漢字だけでなくことわざの知識もとぼしい小津クンだった。
(いつになるかわからないけど、次回に続く)

2014年1月7日火曜日

マンガ全席第13話【愛のメッセージ】


マンガ全席第13話【愛のメッセージ】
若者はいつの時代も恋をする。
それぞれの得意分野で愛のメッセージを告白する。
カメラマンは写真で、ミュージシャンは音楽で、漫画家はマンガで?
シャッターを切ったり、楽器を奏でる姿は絵になるが、漫画家が案を練る姿は、絵の事を考えているのに全然絵にならない。
しかも、締切までに完成しないことや、作品の出来が悪くてボツになることが、仕事でも恋愛でも、しばしば生じるのであった。嗚呼…。
(明日に続く)

2014年1月6日月曜日

マンガ全席第12話【予期せぬ未来】


マンガ全席第12話【予期せぬ未来】
漫画家になる夢を持つ若者、写真家になる夢を持つ若者、それぞれが未来を信じていた時代。
約40年が経ち、漫画家、写真家という仕事にはなんとか未来はあったが、ペンと紙、カメラとフィルム、という制作現場に関する事項の未来は大きく変化していた。
本屋さん、写真屋さんがどんどん減っていく時代になるなんてことを、この頃の誰が予測しただろうか。
予期せぬことが起きるから未来は面白いのかもしれないが、他はともあれ、ゲンパツ関連は予期せぬ事が起きてほしくないぞ〜!と海に向かって叫びたいココロだ〜っ。
(明日に続く)

2014年1月5日日曜日

マンガ全席第11話【路上の若者達】


マンガ全席第11話【路上の若者達】
1970年代、駅前の雑踏では、体格のいい若者に声をかけて自衛隊に勧誘する人がいた。その側でギターをかきならし自作らしい曲を歌うストリートミュージシャンみたいな若者もいた。今とちがって、楽器は安物だし、今でいうストリート系とはちがって本当に小汚かった。
手製のアクセサリーやら、自作の反戦詩集を売る若者もよく見かけた。詩集といっても、まだコンビニもなく、コピーもそれほど普及していない頃なので、ガリ版刷のものも多かった。
そんな若者達と、通りすがりの若者達が、路上に座り込んで、安いタバコをくゆらしながらとりとめなく未来を語り合うこともあった。まさか、自分たちがオヤジになった頃に路上喫煙ができなくなるなんて、想像もしなかっただろうが。まだ原付はヘルメット着用の義務もなく、そば屋のねじりはちまきのアンちゃんが、スーパーカブで出前をしていた頃のことである。
(明日に続く)

2014年1月4日土曜日

マンガ全席第10話【社会参加】


マンガ全席第10話【社会参加】
マンガ家といえども社会情勢と切り離して生きてはいけない。
小津クンたちも、新宿駅西口地下広場で展開していたフォークゲリラに参加すべく、ウクレレ片手に出陣するが、フィオークゲリラ側からも、それを規制する機動隊側からも相手にされないのだった。
ウクレレといえば、大正テレビ寄席牧伸二師匠のイメージが強かったせいかも知れない。
後年、ウクレレ4コマ漫画を描く事になるので、それの取材だったといえなくもないエピソードである。
(明日に続く)

2014年1月3日金曜日

マンガ全席第9話【Fの悲劇】


マンガ全席第9話【Fの悲劇】
引き続き楽器ネタが続く。
ギターを手にしたら最初に立ちはだかるのがFコードの壁である。
ちゃんと押さえたつもりでも、ビロ〜ンと間抜けな音しか出ないのは物悲しい。普通はここであきらめてしまうのだが、このマンガの登場人物達は妙にしぶとい性格だった。ひょんなことからギターをウクレレに持ち替え、とりあえず音楽活動を継続することにしたのだった。
まっ、ウクレレの方もまったく上達しませんでしたけど。
(明日に続く)

2014年1月2日木曜日

マンガ全席第8話【独創的グループ名】


マンガ全席第8話【独創的グループ名】
モーリス持てばスーパースターも夢じゃない」の宣伝文句に乗せられて、1970年前後の若者達は、ネコも杓子もギターを手にしていた。
マンガ家兼アートスクール学生の小津クンも例外ではない。学校の仲間と、くだらないグループ名をつけてジャカジャカやってたもんだが、ギターよりはまだマンガの方が才能があるようで、やがてギターはケースにしまわれたままホコリをかぶることになる。
ゼブラのペン先も、後年ペンタブレットを使用するようになって、だんだん使用頻度が減り、グロス買いした箱のままホコリをかぶることになるのだが、現時点ではそんな事になるとは、知る由もないのだった。
(明日に続く)


2014年1月1日水曜日

2014年あけましておめでとうございます

ウマ年なのにこんな年賀状でごめんね。
本年も、よろしくお願い申し上げます。